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【プロが徹底解説】帰省で親の老いに直面したら…? 備えておきたい「仕事と介護」両立の準備ガイド

マイナビニュース / 2024年12月26日 8時16分

各地域では「介護者家族の会」や「認知症カフェ」などが開催されています。同じ悩みを持つ人たちとつながりましょう。介護のグチや悩み相談をすると「自分だけじゃない」と感じられ心が軽くなるはずです。経験を共有し合うことで、新しい気づきや励ましを得られる場にもなります。地域包括支援センターに情報が集約されているので確認しましょう。
○④介護保険外サービスを活用する

介護保険だけでなく、保険外のサービスを活用することで、親の生活をより柔軟に支えることができます。たとえば、病院の付き添いサービス、家事代行や見守りサービス、配食サービスなどは利用者が増えています。また、社会福祉協議会やシルバー人材センターではより安価に提供していることもあります。親のニーズに合わせた支援が可能なため、介護保険サービスだけでは足りない場合に検討を。
○⑤IoTセンサーを活用した安否確認

離れて暮らす親の様子が気になるとき、IoTセンサーが役立ちます。ドアの開閉や電気の使用状況、ベッドでの動きなどをモニタリングし、異常があればスマホに通知してくれる仕組みです。遠隔での見守りが可能で、親の異変にすぐ気づくことができます。家電量販店には見守り機器の特設コーナーもあります。設置が簡単な製品も多いため、一度実機に触れてみてください。
○■一番の親孝行は「子どもが幸せでいること」

親の自立した生活を考えることは大切ですが、それ以上に大切なのは「あなた自身が元気でいること」です。いつか介護の終わりを迎えてもあなたの人生はつづきます。頑張りすぎず肩の力を抜いて、自分のために時間を使うことを後ろめたいと思わないでください。

介護は一人で抱え込むものではありません。家族、地域包括支援センター、主治医、ケアマネジャー、介護スタッフ、福祉用具の相談員、老人ホームなども、みんなあなたの見方です。地域包括やケアマネジャーに相談するとき、できないことは「できない」「もう無理」とハッキリ伝えましょう。必ず別の選択肢を提示してくれるはずです。そして疲れたときこそ自分のケアを忘れずに。子どもが幸せでいることが一番の親孝行。親も、あなたが元気でいることをきっと願っています。

帰省時は親の変化に気づきやすいタイミングです。でも、それは「衰えを見つけて落ち込む」時間ではありません。親が自立した生活を送るために、どんなサポートが必要かを考えるきっかけにしましょう。老いる親と向き合うのは容易なことではありませんが、その向き合い方次第で、親も家族も安心して暮らせる日々を作ることができます。この年末年始、親と過ごすなかでその準備を始めましょう。
▼親の「大丈夫」はだいたいアウト…“親の変化”のサインを見逃さないチェックリスト

小菅秀樹 「LIFULL 介護」編集長 神奈川県横浜市生まれ。老人ホーム・介護施設紹介業の主任相談員として、1,500組以上の入居をサポート。入居相談コールセンターのマネジメント、コンテンツマーケティングを経て、2019年より現職。各メディアでは介護や高齢期の諸問題について解説や監修を担当、一般向け/企業向け介護セミナーにも登壇するほか、SNSやYouTube等でも介護や老人ホームに関する情報発信を行っている。
▶「LIFULL介護」へ この著者の記事一覧はこちら
(小菅秀樹)



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