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東奔西走キャッシュレス 第71回 さらなる通信・金融連携を進めるPayPayカードの現在

マイナビニュース / 2024年12月21日 9時0分

加えて谷田社長は、「プラスチックカードとしての機能もキャッチアップする必要がある」として、Apple PayやGoogle Payへの対応を進め、「QRでもスマートフォンのタッチ決済でもプラスチックカードでも支払いができる」というトータルの体験を提供していく考えです。

PayPayカードの複数枚発行にも対応。このあたりは楽天カードなども力を入れているところですが、谷田社長は各国際ブランドごとに特徴があると指摘。複数ブランドを必要とするケースも存在するといいます。

個人的に思いつくパターンといえば、Mastercardは、日本の公共交通機関におけるタッチ乗車への対応が遅れており、その点はVisaやJCBの方が有利。他にも、一部加盟店でVisaやMastercardが使えなくなったとしても、JCBでなら決済できる場合があり、複数ブランドを保有するメリットはありそうです。

谷田社長は、利用者に個人事業主も多いことから、事業用途と家庭用途を分ける使い方もあると話します。支払口座も分けられるので、事業用途なら屋号を付けた銀行口座を引き落とし口座に設定するといった使い方もできるそうです。

PayPayカードの発行は4枚までですが、「まずは4枚までの発行でやってみる」(谷田社長)考え。カード裏面にカードの名称を書く欄を設けたり、PayPayアプリ上でカードの名称を設定できたり、使い勝手も工夫しているそうです。

そんなPayPayカードですが、「圧倒的にPayPay利用が多い」と谷田社長。どのような経路でPayPayカードを申し込んでも、PayPayアプリに連携するような設計にしており、カード申し込み完了時点でPayPayアプリに登録できるようにしているそうです。

PayPayでも登録するクレジットカードをPayPayカードにするよう、PayPayステップでPayPayカードを優遇。PayPayカードでの支払いもPayPayステップの対象とすることでカード利用を促しています。

結果として、「単独での利用よりも(PayPayとPayPayカードを)併用している人が圧倒的に多い」という状況だといいます。

PayPayカードをPayPayステップの対象としたことで、PayPay加盟店ではない店舗でも、クレジットカード対応であればPayPayカードの利用を促せる点もメリットです。オンラインサイトでもリアル店舗でも、PayPay加盟店ではない店舗も多いことから、PayPayカードとPayPayの両輪でグループのシナジーを高める考えです。

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