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電通デジタルが“超さわれる美術館”開催 - モナリザと握手できるってホント!?

マイナビニュース / 2024年12月23日 12時45分

画像提供:マイナビニュース

電通デジタルはNPO法人 八王子視覚障害者福祉協会と共同で12月20日から12月22日までの3日間、東京ミッドタウン日比谷BASE Q HALL 1にてアート作品を体感できるイベント「ENTOUCHABLE MUSEUM(エンタッチャブルミュージアム)-超さわれる美術館-」を開催した。

○■なんとも不思議な感触が!?

デジタルテクノロジー×クリエイティブにより様々な社会課題を解決する「ソーシャルプロジェクト」に取り組んでいる電通デジタル。「ENTOUCHABLE MUSEUM -超さわれる美術館-」には最先端のハプティクス(触覚伝達)技術を導入し、アートを全身で体感できる美術館に仕上げた。

各回とも先着で事前予約を実施。イベント参加は2人1組を必須とした。なお筆者が確認した12月20日の時点で、すべての回が満席となっていた。

まずは、展示された5つの作品を紹介していこう。「グランド・ジャット島の日曜日の午後」は、フランスの新印象派 ジョルジュ・スーラの作品(製作時期は1884年~1886年)。シカゴ美術館が所蔵する、門外不出とされている傑作だ。パリ西部のセーヌ川に浮かぶグランド・ジャット島で過ごす人々を、点描法による優しいタッチで描いている。「さて、この機会に芸術を堪能しましょうか」と安易な気持ちで絵画に近づく筆者だったが――。

あれ、あちらこちらにセンサーのようなものが付いている。ここで現場のスタッフに促されるがまま、絵画を手で触ってみると?

なんと、登場人物が喋りだした。画面の中央付近で俯いている女性に触れてみると、涙声……。隣りの友人に、恋のお悩み相談でもしているのだろうか? 手前を触れば犬や猿のにぎやかな鳴き声が聞こえ、林からは鳥のさえずり。絵画を触る位置によって、音と振動がグラデーションで重なり合っていく。岸辺で楽器を演奏する男性からは金管楽器の響き、遠くの帆船からは汽笛の音。作中で唯一、こちらを見つめているのは白い洋服の少女だ。さすると、フランス語で何かを語りかけてくる……。

スタッフは「視覚に障害のある人にも、フランスのとある島の日曜日の午後がどんなものか、想像してもらえる仕掛けです。ちなみに、この作品には“不倫”という裏のテーマも潜んでいます。そんなことを知ると、楽しみ方がより広がるでしょう」と解説する。

続いて「関ケ原合戦図屏風」は、江戸時代後期の作品。慶長5年(1600年)の関ケ原における合戦の模様が描かれている。日本史の教科書で見た記憶がある、という人も多いことだろう。こちらも同様に、絵のなかを手でさすっていくと……。

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