冬に起こりやすい脳卒中の予防 - 生活習慣のポイントは
マイナビニュース / 2024年12月26日 11時0分
「顔の片側が下がって動かない」「片側の腕に力が入らない」「呂律が回らない・言葉が出ない・他人の言うことが理解できない」などの症状が出たら、脳卒中を疑いすぐに救急車を呼びましょう。こうした脳卒中の初期症状に対する対処は、「ACT FAST」(迅速に行動する)として呼びかけられています。
○■脳卒中が冬に起こりやすい理由
脳卒中について、「冬に起こりやすい」というイメージを持つ人も多いでしょう。脳卒中のうち脳出血は冬に多い病気ですが、脳梗塞の季節差については研究者によって見解が分かれるようです。ただし、心臓病や全身血管病のほとんどは冬に多い病気であり、心臓病を原因とするタイプの脳梗塞も同様に冬の病気と言うことができそうです。
そして寒い冬の時期は、「ヒートショック」による脳梗塞に特に注意が必要です。ヒートショックとは、お風呂で湯舟に入った時などの急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳梗塞などを起こす健康被害のことです。
室温が10度前後の浴室で裸になると、血圧は一気に上昇し、心筋梗塞や脳卒中の引き金になると言われています。さらに、寒い浴室で冷えた体のまま熱い湯船に入ることで、今度は血圧が急激に低下し、血圧が乱高下してしまいます。浴槽内で失神すると、溺れて亡くなることもあるため非常に危険です。
ヒートショックを防ぐには、入浴前に脱衣所や浴室を暖める、食事直後・飲酒時の入浴を控える、異変に早く気づいてもらうため、入浴時に家族に声がけをお願いするなどの対策が有効です。
○■脳卒中を予防するには
脳卒中にかかりやすい要因を「危険因子」と呼びます。脳卒中の危険因子には以下のようなものがありますが、いずれも生活習慣を見直したり、適切な治療を受けたりすることで、コントロールが可能です。
○<高血圧>
高血圧とは、血圧が140/90mmHg以上のことです。高血圧は脳の血管の大きな負担となり、血圧が高いほど脳卒中の発症率は高まりますので、血圧を下げることが脳卒中の予防には効果的です。塩分を多く摂るほど血圧は高くなりますので、食事の際は塩分を少なくすることを心がけましょう。
○<糖尿病>
脳梗塞の発症を予防するには、糖尿病の血糖管理だけでなく、高血圧や脂質異常症、肥満などの管理とあわせて包括的にコントロールすることが大切です。
○<脂質異常症>
脂質異常症とは、血中のコレステロール値や中性脂肪値が高すぎる、または低すぎる状態です。脂質異常症を発症しこれが進行すると、動脈硬化を招き、さらには脳卒中や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。
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