「PayPayでお賽銭」がスタート! 東京都港区・増上寺ほか全国7カ所で
マイナビニュース / 2024年12月25日 10時35分
○導入のきっかけは「PayPay」で収める賽銭が非課税と認められたこと
浄土宗大本山 増上寺 参拝部部長の武智公栄氏は「昨今、小銭を持ち歩かない方が大変増えております。日本の方も海外の方も、カード決済やキャッシュレス決済が当たり前になりました。まずは『PayPay』を導入させていただき、お支払いの選択肢を増やしていく試みです」と、その目的について話す。
導入に踏み切った理由のひとつは「PayPay」で収められる賽銭が非課税と認められたこと。もうひとつは「PayPay」と「Alipay」がサービス連携しており、中国からの参拝客も決済ができるようになることだという。また「PayPay」の利用状況を通じて、参拝客の動向調査や今後のサービス改善に繋げたいとする。
なお、浄土宗大本山 増上寺の売店ではすでにクレジットカードや電子マネー、交通系ICカードといったキャッシュレス決済に対応済みだ。
賽銭を現金以外で収めるというと、日本人の中には文化的・宗教的に抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれない。これに対し武智氏は、自身の考えを次のように語る。
「お賽銭の中にはいろいろな意味があります。もともとはお米から始まって、季節に関わらず供養の形となりました。また『喜捨をすることで徳を積む』という側面もあります。人それぞれの気持ちの持ちようではございますけれども、希望を込めてお賽銭をする、その気持ちは『PayPay』であっても変わらないのかなと思います」(武智氏)
また「PayPay」の決済音については、「例えばお寺であれば『南無南無』みたいな音に変えるような技術ができるのではないかなと思ったりはしますが、『PayPay』はいまや商店でも耳にするわけですから、それが日常になれば自然に感じるようになるのではないかなと思いますね」と話した。
キャッシュレス決済は年々利用率が上昇しており、現金を持ち歩かずにスマートフォンだけで外出する人は着実に増えている。PayPayはキャッシュレスを利用できる環境をさらに拡大し、「PayPay」を現金のようにどこでも使えるサービスにすべく、邁進している。
2025年の初詣で、もし「PayPay」が利用できる寺社に参拝するのであれば、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか。
(加賀章喜)
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