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松たか子、『ロンバケ』が人生の分岐点に「自分自身の世界が広がった」 当時の心境やその後の変化を語る

マイナビニュース / 2024年12月25日 7時30分

そこでの出会いについて「皆さんのことを尊敬できたというか、これはすごいなと思うことが多かったです。あの経験ができたことで、その後、自分でも思ってもみなかったことが良いことも悪いことも含めていっぱい起きたし、結局はそれらって自分が選んだことだと思いながらやってきました。自分で選んだ以上は、覚悟を持ってやること。『これをやります。頑張ります』と言った決断には責任も伴いますし。『ロングバケーション』はそういうきっかけになった作品だと思います」と語る。

続けて松は「ちょうど大学に入った年でしたが、そこから忙しくなってしまい、その結果、大学を辞めることになりましたが、その選択をしたのも自分だなと思います」と述懐。その後、主演の木村とは『ラブジェネレーション』(97)でも共演することとなる。

『ロングバケーション』について松は「あの時、あのドラマに出ていなかったら、また違うお芝居の道があったのかもしれないけど、あのドラマがあったおかげで、自分自身の世界が広がったというか、ほぐれた部分もあるので、分岐点というか、分れ道だったなとも思います。それらは自分の考えだけで決まるもんじゃないし、いろんな人の一言などに乗っかるか乗っからないかで、人生は変わるなとも思っています」と語り、「本当にチャンスをいただけた方のおかげだなと」と心から感謝している。

その後、多数の映像作品に出演してきた松。今回、本作で松が演じた渋谷葉子役は、野木氏が松に当て書きして作り出した登場人物である。

「読み合わせをした時、野木さんに初めてお会いして、『当て書きですから』と言われました。ということは、そのままやればいいってこと? と思いつつ、何か重なるところを探っていきました。葉子さんは、兄弟や周りの職場仲間から見れば、いろいろ背負っていて大変ね! という女性ですが、そんなことは100も承知の上で、今日をどう生きようかと考えていく人。迷路の壁にあちこちぶち当たりながら、今日なり明日なりを生きようとする人なので、そこはすごく共感できました。そんな彼女にも、話を聞いてくれる人がいて、そういうところは素敵だなと思いました」

●多部未華子・松坂桃李と“3姉弟”に「最高の妹であり、最高の弟だった」
妹の都子役の多部とは昨年舞台『兎、波を走る』で共演していて、弟の潮役の松坂とは初共演となった。

「本当に最高の妹であり、最高の弟だったので、 撮影中も3人で『この場面どうしよう!』と話した記憶がないくらいです。まったく話す必要がないぐらい、 お二人ともただ一緒にいることのできる俳優さんたちだったので、とても居心地が良くて楽しかったです」

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