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テレビ屋の声 第94回 『クイズタイムリープ』生山太智氏、六大学野球副主将からテレビマンに…100本ノックの企画書に込める「スポーツへの恩返し」

マイナビニュース / 2024年12月27日 6時0分

日テレにはスポーツバラエティの番組が比較的少ないなと思っていて、チャンスがあると思ったんです。この感覚は野球部の時から一緒で、ショートを守れる人が多いからセカンドも守れることをアピールするとか、組織の中で手薄なところにチャンスがあるという感覚で。

それと、スポーツ中継は好きな人しか見ないじゃないですか。でも、昔から『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日)とか、野球部はみんな見ていてスポーツを始めるきっかけをもらったので、そういう番組をやりたいと思って、スポーツバラエティの企画書をたくさん出していたんです。

――スポーツの間口を広げたいという思いからなんですね。

それと、大学スポーツの素晴らしさを体感したからこそ、メジャーにしたいという思いもあります。アメリカはすごく盛り上がっていますが、日本は文化として根付いていないので『Going!』のニュース項目でも落ちるんです。入社1年目のマイナーな自分がマイナーな競技を売り込んでも絶対取り上げてくれないから、そのためには自分の名前を売らなければいけない。名前を売るためには地上波で自分が企画した番組をやらなきゃいけないという逆算ですね。

――大谷翔平さんのマンダラシートのように、戦略を立てていたんですね。

結構そういうのが好きなんです。大学の野球部では、スポーツ推薦、付属校、一般入試と属性が分かれて、スポーツ推薦は『熱闘甲子園』(ABCテレビ)で取り上げられたような有名選手が来るので最初から練習に入れるんですけど、僕は付属校で球拾いから。これが悔しかったので、プロレベルの4年生の分析をめちゃくちゃして、2年生から試合に出してもらえるようになりました。そうやって、どうやったら自分が組織の一番底からレギュラーになれるかと考えるクセがついていると思います。

●スポーツ局出身のレジェンドDからの助言
――その努力が実って、入社3年目で『究極のスポーツ大戦! ブーストイ★スタジアム』(※)が通りました。

(※)…最新テクノロジーを駆使したスポーツ用具を使用した芸能人がアスリートと対決する番組。21年4月3日放送。

野球に育ててもらったので、野球の企画が通ったのが良かった反面、番組作りの難しさを痛感しました。今振り返ると、先輩たちのように番組の終盤までどう見せるかをロジカルに考える感覚がなくて、自分が面白いと思って見せたいものをつないでいくというやり方をしていたんです。そういう反省もあったのですが、やっぱり打席に立たないと見えない景色というのがすごくあるなと思ったので、あのタイミングで番組をやらせてもらえたことは、自分の中で大きかったです。

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