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「20世紀最後の大型新人」shelaが22年ぶりにワンマンライブ――復活までの紆余曲折と手に入れた“新たな強さ”

マイナビニュース / 2025年1月2日 7時0分

医師から妊娠しづらい身体だと告げられていた。それでも彼女は交際していた男性との結婚を選択。地元・北海道に生活拠点を移し、間もなく1児を授かった。
○ニセモノshelaが登場「元avex歌手だけど質問ある?」

だが、思い描いていた生活と現実は違った。やがて彼女は1人で子育てすることを決めた。

「でもshelaとして、どこかのお店でバイトをしているのを見つかったら、ファンをがっかりさせるかもしれない。何がきっかけで『shelaがここで働いていた』などと、ネットに書かれるか分からない。それでは子どもを守れない」──そんな思いを抱えながらの生活。さらには、「私の唯一の取り柄である歌が封印されていた。もちろんその都度の私が選択した結果でしたが、自己肯定感がどんどん下がっていったんです」と述懐。陰うつとしていく中で、まず1つ目の奇跡が起こる。shelaのニセモノの登場だ。

「ネット掲示板に『元avex歌手だけど質問ある?』というスレッドが立ったんです。それは私のなりすましでした。私も友人から知らされ覗いてみると、『あの曲が好きだった』『今もアルバム大事に持っている』などの声が…。私のことを覚えている人がいたんだと身体が震えました」

心の底からうれしかった。しかし、歌から離れて10年。もう二度と歌うことはないと思っていた。そんな彼女に「ありがとうの気持ちを歌うことで伝えてみたら?」と、現役時代を知る友人がYouTubeの開設を提案。1カ月ほどの悩み抜き、「歌ってみた」などのコンテンツを公開した。

音源を使用するにあたってクリアすべき課題も多く、再び以前のような活動することは容易ではない。だが開設して2年。フタを開けてみれば、1万5千人を超える登録者、「Dear my friends」の「歌ってみた」が25万回再生を記録。楽曲のサブスクリプション配信の解禁と共に当時のレーベルより公開された「Love Again ~永遠の世界~」のミュージックビデオが82万回再生と、想定を大きく超える反響に彼女も驚いた。

こんなにshelaを求めてくれる方々がいたなんて――そんな喜びの中の彼女を次に襲ったのはプレッシャーだった。

「うれしいんですが、『次の動画待ってます』『次はこれを歌ってください』と次々とメッセージが届き、復帰したと間違えられたのではないか、期待を持たせすぎたのではないかという重圧がのしかかってきました。現状ではアーティスト活動をフルで行うことはできない。それなのにこれ以上、何をどうやっていけばいいんだろうという葛藤が始まりました」

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