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こんなときどうする!? 認知症Q&A 第4回 認知症が進行する父親、困っても助けを求めず一人で頑張ってしまう…。どうサポートするのが良いですか?

マイナビニュース / 2025年2月11日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

少子高齢社会となり、認知症患者の数が増え続けています。厚生労働省の研究班が公表した推計結果によると、2025年の患者は認知症が約472万人、軽度認知障害(MCI)が約564万人にのぼるとされています。これは65歳以上の約3割が認知症であることを示しており、決してめずらしい病気ではないことがわかります。

では、もし家族が認知症を患ったら? 介護をする上での心構えは? 本連載では、マイナビニュース読者を対象にしたアンケートで集まった「認知症に関する悩み」を、専門家にぶつけてみました。話を聞いたのは、近畿大学 医学部 精神神経科学教室です。

今回は、認知症が進行する父親について。「困っていても助けを求めず一人で頑張ってしまうが、どうしたらいいのだろうか」という相談です。早速見ていきましょう。
○困っても助けを求めず一人で頑張ってしまう父親、サポート方法は?

――父親は、コミュニケーションなどおおむね健常者と変わらないのですが、突然記憶がなくなります。本人が周囲に助けを求めてくれればいいのですが、自分の力で解決しようと頑張るので、結果的に事故が起こります。弱音をはいてもらうには、どうしたら良いでしょうか?

なぜ本人は、自分の力で解決しようと頑張るのでしょうか? おそらくプライドがあり、自分が認知症であることを認めたくないのでしょう。そして、周りに迷惑をかけたくない、と思っている――。

そんな状況を周りが理解すれば、必然的に、どう対応すれば良いのかわかってきます。基本的には、本人に安心感を与えたいですね。「ずっと私が一緒にいるからね」「何かあったら頼ってね」「側にいるから心配ないよ」と、普段から言葉をかけられたら良いと思います。

あとは、さりげないフォローでしょうか。例えば、洗面台にメガネを置き忘れているのを見かけたとしましょう。顔を洗ったときに、置き忘れたのでしょう。「またあとで探すだろうなぁ」と思うわけですが、そこで「メガネを洗面台に置き忘れていたよ」と言って本人に渡すのか、黙っていつも置いてあるところに戻しておくべきか。

――どちらが良いのでしょうか?

私は、黙って戻しておくのが良いと思うんです。「忘れていたよ」と渡すのって、結局、本人ができなかったことを指摘するだけの話になってしまう。指摘されると「自分は、またできないことを責められた」という嫌な記憶だけが残る。その後、またメガネを置き忘れてしまう――。

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