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解体前の10階建てマンションまるごとアート空間に‐“ビル終活”イベント「アートゴールデン街」が予想の10倍スゴかった

マイナビニュース / 2025年1月14日 18時41分

そもそもアーティストに、ビルの一室を提供して自由に創作活動してくださいという機会はまずなく、「それを東京でやるというのは、世界中のアーティストにとって魅力的なこと」だと、この企画を持ち込んだエフ工芸の藤井唯勝さん。世界中で日本のポップカルチャーが注目されているなか、東京のど真ん中の渋谷でこの企画を実現することに勝算を感じたそう。

「同じようなレイアウトの部屋、しかもドアを閉められる“クローズドな世界”でアートを表現するのは、こういう機会しかない。大きな美術館やギャラリーはあれど、ひと部屋ひと部屋にトイレや収納、お風呂まである空間で表現するのは、アーティストにとっても面白い経験」だといいます。

取材をした初日(1月9日)の時点では、“絶賛制作中”の部屋も多く、ほぼ手つかずの状態の壁にペンキを塗っていたり、最後の仕上げにふらりと部屋に入ってくるアーティストの姿も。ペンキ塗りたて、スプレーかけたての匂いがあちこちに充満し、ライブ感がとにかく半端ない。なにせ50室もあるので、1度にすべての部屋を見てまわるのには相当なパワーが必要なうえ、作品の制作過程に至近距離で立ち会える経験もそうはない。次に訪れたときにまた何か新しいものに出会えることは間違いなく、この鑑賞体験はリピート必至!

ちなみにマンション共有部分は、映画「JOKER」など、数々のハリウッド作品の背景美術を担当したシーニックアーティスト(背景美術家)のAMANDA HAGYさんが、各階ごとにまったく異なる世界観を創り出すという贅沢さ。ゴールデン街にインスパイアされたフロアに始まり、グラフィティ、サイバーパンク、デコトラと、階ごとに景色がガラリと変わるのもとにかく刺激的。

ふと、この空間が2月には解体されることに思い至ると、はかないしもったいない。けれど、たくさんの人たちの記憶とさまざまな形で記録に残る、ビルにとっては“最高のフィナーレ”といえるでしょう。

解体前の10階建マンション50室をジャックする、壮大にもほどがあるイベント「アートゴールデン街」は1月28日まで、解体予定のマンション「セゾン代官山」で開催です。

■information
「アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia」
会場:セゾン代官山
期間:1月9日~1月28日
料金:1DAYチケット(1,000円)ほか ※公式HP確認要
(佐々木 ヒサ)



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