解体前の10階建てマンションまるごとアート空間に‐“ビル終活”イベント「アートゴールデン街」が予想の10倍スゴかった
マイナビニュース / 2025年1月14日 18時41分
2025年2月に解体が予定されている10階建てのビルを、一棟まるごと活用したアートイベントが、1月9日から始まりました。舞台は渋谷・恵比寿・代官山の中間地点に位置する、1986年に竣工した賃貸マンション「セゾン代官山」。東京建物が保有するこのビルが解体されるまでの空白期間を“ビルの終活”と銘打ち、1・2階がデジタルアート・ギャラリーに、3階以上の住居区画は全50室がすべて個室のアート空間となった“アートマンション”へと大変貌。ドアを開けるまで何が見られるのかわからない期待+いざ開けた時にそこで出会う驚き×50室……控えめに言って、SUGEEEEE!
国内外のトップアーティストや新進気鋭の注目アーティストたちが集結し、ペイントやデジタルサイネージなどの技法を用いた装飾を施した、前代未聞の“ビルの終活”イベントとは一体……?
○解体予定のビルまるごとアート空間に‐「アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia」
そもそも東京建物が“ビル終活”というキーワードを打ち出した背景には、高度経済成長期の建設ラッシュで誕生した建物の多くが、築年数が経過し、一斉に更新時期に突入しているという事情があります。国土交通省の調査発表によると、建物、とりわけ鉄筋コンクリート系住宅の“平均寿命”は68年。もちろんこれはあくまでも目安の数字で、管理状況や適切なメンテナンスによって、長寿命化させることは可能ではあるそうですが、建物の老朽化の問題はいまや日本全国で同時的に進行中。
さらに、関係者との合意形成が難航したり、周辺との一体的な開発のために意図的に解体計画を延期したり、はたまた昨今は建築費の高騰や人手不足などで“解体待ち”のままとなっているケースも。こうした解体予定ビルの空白期間は、所有者にとって賃貸収入を生まないだけでなく、周辺エリアの人流の低下、にぎわいの喪失など、さまざまな損失をもたらすことに。
そんな解体待ちの空白期間を、どうにか利活用できないか。2018年からアート活動の支援に力を入れてきたという同社が、日本初のNFTギャラリーを運営するエフ工芸とタッグを組んで実現したのが、この「アートゴールデン街 by NoxGallery x Superchief x Brillia」です。イベント名の「アートゴールデン街」は、作家や映画監督、アーティストなどクリエイティブな個人が集まる文化の中心地、新宿ゴールデン街から名付けられました。
○ライブ感が半端ない、リピート必至の鑑賞体験
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