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中小でもできる!ITブランディング 第33回 セミナー講演の動画拡散でブランディングと顧客開拓に成功~エアリテック 山崎社長

マイナビニュース / 2025年1月15日 13時0分

本村:御社にとって企業ブランディングの意義とは。

山崎:ブランディングの意義は、自社のファンを増やしていくことだと考えています。例えば、テレビ出演後に顧客が殺到してシステムダウンが頻発したホテルから相談を受けたことがありました。当社のエンジニアが出向いて予約サイトを改善したところ、システムが安定し、サイト内の検索時間も従来の100秒から10秒に改善しました。こうした実績を地道に出していくことが、顧客の信頼獲得やブランディングにつながると思います。

当社がシステムトラブルを解決したことをSNSで発信してくれるお客様もおり、それが顧客獲得のきっかけになったこともありました。お客様がメディアやSNSなどで当社のことを伝えてくれることで、当社のサービスを潜在顧客の方々が疑似体験したのだと思います。ブランディングの第一歩はお客様のために、かゆいところまで手が届くようなサービスを提供し、信頼を獲得することだと考えています。

本村:御社の場合、仕事を作業として請け負うのではなく、顧客に頼りにしてもらうよう努力することを主眼においているように思います。それがブランディングにもつながっているのかもしれません。

山崎:私たちの業界では、ややもすれば「顧客に言われた作業をやればいい」という状況におちいることがあります。しかし、私たちはそれだけではなく、「お客様が本当に求めていることが何か」を考えて提案しながら仕事をすることも心がけています。

本村:信頼しファンになってもらうことこそがブランディングということですね。しかし、中小企業のブランディングは難しいとの声もあります。

山崎:確かに難しいと思います。しかし、目の前のお客様に誠実に対応し、ファンになってもらうのは知名度のない中小企業でもできます。一方で、会ったこともない潜在顧客をファンにするのは容易ではありません。中小企業には資金も人材も限られたリソースしかないためです。

本村:ブランディングの成功事例を教えてください。

山崎:取引先のセミナーでの講演で、システム障害などの事例を私が解説する動画を拡散したところ、一定の効果がありました。美容関連企業のPOS(販売時点情報管理)システムを改善した事例など複数のトラブルと具体的な改善方法を紹介したところ、取引先のサイトに掲載された動画の再生回数が700回以上に達しました。

この動画を会社と私のXやFacebookで拡散し、営業でのサービス説明にも活用したところ、契約のきっかけとなり、商談が円滑に進みました。2024年9月に動画を公開してから、間接的ではありますが2カ月半で5件の受注につながりました。

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