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こんなときどうする!? 認知症Q&A 第1回 認知症の父がぬれたリモコンをコンロで乾かしている、どうすればいいですか?

マイナビニュース / 2025年1月21日 10時30分

今回のようなことは、たまには起きることです。本人も「ぬれたのでどうにかして乾かそう」と思ってやったことなので、仕方がありません。

生じてしまう事故を100%回避するのは不可能なのです。だから、介護する側も理想を求めすぎないようマインドを変えていきましょう。できるだけ注意はするけれど、起こってしまうものは仕方がありません。「じゃあ、次からどうしようか」と考えるのが大切ですね。

ここでひとつ、気をつけたいことがあります。注意するときに「何しているのよ!」って怒鳴らないことです。本人も、それに対してびっくりして反発してしまいます。

――では、今回のようなケースでは、コンロを使えなくしてしまうのも手でしょうか?

突発的に起こったケースを受けて「コンロを使用禁止にする」のは、行き過ぎかもしれません。なぜなら、本人の日常生活が制限されてしまうからです。まずは本人がどの程度コンロを安全に使えるかをしっかりと確認し、それが難しいようであれば引き上げるようにしましょう。

「コンロをIHに買い替える」という手段もありますが、(認知機能が低下した)本人が使いこなせるかは疑問です。高齢者のお宅で、お湯が沸かせなくなると、日常生活が成り立たなくなってしまいます。そっちの方が問題かもしれません。コンロが使えなくなるほど認知症が進行したら、そのときがコンロを引き上げる時期といえるでしょう。

――ほかに注意するべきことはありますか?

よく私が「危険なので止めましょうね」とお伝えしているのは、石油ストーブです。特に灯油を継ぎ足すときが危険です。石油ストーブはやめて、エアコン、ファンヒーターなどの代替手段を検討してください。

あとは仏壇のろうそくですね。とにかく火事になりそうなものは引き上げることをおすすめします。加えて、たばこを吸っているなら、それも火事の原因になりますので、時期をみてやめてもらえればと思います。

次回も読者が寄せられたリアルな悩みを橋本教授に聞いていきます。ぜひ、参考にしてみてください。

■認知症に関する相談先
厚生労働省では「認知症に関する相談先」を公開しています。少しでも気になったり、悩んだりした方は、一人で抱え込まず、まずは気軽に相談してみましょう。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
(近藤謙太郎)



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