1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

TI、車内向け1チップレーダーとオーディオ向けプロセッサ/オーディオアンプを発表

マイナビニュース / 2025年1月16日 16時18分

画像提供:マイナビニュース

Texas Instruments(TI)は「CES 2025」の開催に合わせ、車内用の60GHzレーダー「AWRL6844」と車載オーディオ向けプロセッサとして「AM275x-Q1 MCU」と「AM62D-Q1 MPU」、それに車載用Class Dアンプ「TAS6754-Q1」を発表した。この4製品に関する説明会がオンラインの形で1月16日に開催されたので、その内容をご紹介したい。
車内用60GHzレーダー「AWRL6844」

今回発表されたAWRL6844は、単一チップで4T4Rの60GHz帯レーダーとフロントエンド・バックエンド、さらに意思決定部までを実装した製品となっている(Photo01)。

ポイントは全チップが一体型になっていることで、構成(Photo02)を見るとCortex-M3とC66x DSPとCortex-R5Fに加え、Radar Acceleratorまで搭載されているのが判る。

このAWRL6844の最大の目的は、シートベルト警告とか侵入者検知に加え、Euro NCAP 2025で新しく追加された子供置き去り検知の機能をなるべく安価かつスマートに実現する事である。これらの3つの機能、従来だとUWBレーダーとか超音波センサー、シートのセンサーなどを組み合わせて実現していたのでどうしても高コストにつくが、AWRL6844はこれを1チップで実装できるので、センサー個数と部品コストの両方で節約になる、とする(Photo04)。

ちなみにAWRL6844は現在、Photo03に示す3つの機能に最適化した形のソフトウェアを提供しているので、他の機能には利用が出来ないが、ハードウェア的にはフルプログラマブルであり、ソフトウェアを書き換えることで例えばジェスチャー認識だったりバイタルサイン検出だったりといった用途にも利用可能だそうである。

このAWRL6844はすでにサンプル出荷を開始しており、価格は19.90ドル(1K Unit)。開発用ボードとして「AWRL6844EVM」(Photo05)も用意されている。

車内用オーディオソリューション

次がオーディオソリューション。まずオーディオプロセッサであるが、こちらはCortex-R5コアにC7x DSPを組み合わせ、10.75MBのオンチップRAMを搭載したAM275x-Q1 MCUと、Cortex-A53にC7x DSPを組み合わせ、LPDDR4 I/Fを搭載したAM62D-Q1 MPUの2種類がラインナップされる(Photo06)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください