1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

日本No.1ヘッドハンターが教える、強いキャリアのつくり方 第5回 「社会課題解決」×「ハイキャリア」を実現する方法

マイナビニュース / 2025年1月21日 16時0分

そのほか、サーキュラー・エコノミーの実現に向けた新規事業戦略、再生可能エネルギー事業の立ち上げ支援など、社会課題の解決を目的とするビジネス創出プロジェクトにも多くのコンサルファームが取り組んでいます。

魅力は報酬面にも。コンサルティングファームは一般的な大企業より年収水準が高く、20代で年収1000~1500万円に達することも少なくありません。
○ソーシャルスタートアップを支援するベンチャーキャピタル

社会課題を解決するために、事業投資を通じて関わるというキャリアも選択肢のひとつです。例えば、ベンチャーキャピタル(VC)のメンバーの一員として、ソーシャルスタートアップの支援に取り組むという道があります。昨今は、GLIN Impact Capitalのようにソーシャルインパクト投資を専門とするVCも登場しています。

一般的に、VCは収入の一部が成功報酬として支払われる体系です。そのため、投資先のビジネスが成功すれば大きなインセンティブが得られるという特徴があります。また、複数のスタートアップを支援することで、同時にさまざまな社会課題の解決に関われるのも魅力と言えるでしょう。
○「キャリアの階段」を活用し、志の実現へ

ここまで読んで、「自分にはスキルや経験が足りないから、社会貢献系の仕事への転職は難しい」と感じた方もいるかもしれません。実際、前述した企業の多くは、社会課題に関する知識や経営・事業投資のスキルを求める傾向があります。

しかし、ソーシャル領域に特化していない一般的なコンサルティングファームは、業界未経験者の採用も積極的に行っています。また、ソーシャル領域に限定しなければ、企画やマーケティングなどのポジションでポテンシャル採用を実施している企業も多数あります。

希望に沿った社会課題解決系の仕事への転職が難しい場合は、まずソーシャル領域以外のコンサルティングファームやスタートアップでスキルや経験を培い、その後にチャレンジするという方法もあります。このように中間地点となる「キャリアの階段」を設けることで、実現の可能性を大きく高められるのです。

テクノロジーの進化やビジネス環境の変化により、適切なキャリア設計を行えば、社会課題の解決とハイキャリアの両立が可能な時代となりました。社会貢献というすばらしい志に向けて、中長期的な視点でキャリア設計に取り組んでいただければ幸いです。

渡辺秀和 わたなべひでかず 株式会社コンコードエグゼクティブグループ 代表取締役社長CEO。一橋大学を卒業後、三和総合研究所を経て、コンコードエグゼクティブグループを設立。1000人を超えるビジネスリーダーのキャリアチェンジを支援し、「日本ヘッドハンター大賞」コンサルティング部門で初代MVPを受賞。2017年に東京大学で開講されたキャリア設計の授業「キャリア・マーケットデザイン」のコースディレクターを務めるなど、学生へのキャリア教育活動も積極的に行っている。著書に『未来をつくるキャリアの授業』(日本経済新聞出版社)、『コンサル業界大研究』(産学社)など。

コンコードエグゼクティブグループ|コーポレートサイト転職支援サイト|コンサル&ポストコンサル転職 この著者の記事一覧はこちら
(渡辺秀和)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください