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窓辺の小石 第199回 Walk, Don't Run

マイナビニュース / 2025年1月17日 15時38分

画像提供:マイナビニュース

ほとんどのPCキーボードには、Windowsロゴキー(以下Winキーと表記)が装備されている。Winキーは、Windows 95のハードウェア仕様であるPC95で搭載が推奨された。このとき、左右のWinキーとメニューキー(Appキー)の3つが、IBM PC/ATの101キーに追加されて104キー(英語)、109(日本語。OADG106+3)キー配列となった。ただし、Winキーを左側のみとして、メニューキーを省略するキーボードも少なくない。いや、いまではこちらの方が多いかもしれない。

Winキーを持つ最初のキーボードは、1994年に発売されたMicrosoftのNatural keyboardだ。

Windowsには、デスクトップやウィンドウ操作をキーボードから行う「キーボードショートカット」が装備されていて、原則GUIで行える操作をキーボードで行うことができる。キーボードショートカットは、複数キーの同時押しを行い、文字入力とは異なるキーの組合せを使う。基本的に「修飾キー」と「ファイナルキー」の組合せとなる。修飾キーとは、「Ctrl」、「Alt」、「Shift」など、他のキーと同時押しするキーを言う。ファイナルキーは、修飾キー以外のキーである。

簡単に言うと、Windowsの機能が向上するにつれ、従来の修飾キー3つとファイナルキーの組合せだけでは足りなくなってきたのである。Windowsが用意するキーボードショートカットは、たとえば、ウィンドウの最大化、最小化など、どの場面でも有効なキーの組合せになる。アプリケーションは、Windowsの使うショートカットを使うことはできず、自身の機能に割り当てるのは異なるキーの組合せを必要とする。また、Shiftキーは単体で修飾キーとして使うときには文字入力となるため、必ず、CtrlやAltキーと組み合わせる必要がある。

Winキーは、キーボードショートカットを増やすための「修飾キー」として追加された。1995年のWindows 95では、Winキーを修飾キーとして使うキーボードショートカットが12個定義されていた。本格的な活用が始まったのは、Windows Vista(2006年)あたりからである。この頃になると、ほとんどのキーボードにWinキーが装備されるようになっていた。

その後のWindows 8、10は、Winキーを使うキーボードショートカットの割り当てが大きく変化した。Windows 8では、モダン環境が追加され、それに独自のキーボードショートカットが追加され54個となったが、Windows 8.1では、67個に増えている。

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