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『べらぼう』「平賀源内の序文」を手に入れた蔦重(横浜流星)に視聴者最注目 第2話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2025年1月19日 6時0分

意次は経済政策に注力していたが、その1つが「南鐐二朱銀(なんりょうにしゅぎん)」の発行。南鐐は高品質で精錬された美しい銀という意味で、「朱」は当時の貨幣単位の一つだ。その名の通り、「南鐐二朱銀」の純度は98%と極めて高いものだった。当時は日本各地で様々な種類の銀貨が流通しており、その多くは重さを量って価値を決める秤量貨幣だった。しかし金貨は一枚一枚の額面が固定された計数貨幣だったのだ。

この2種類の間にはレートが定まっていなかったため、経済活動に混乱が生じていた。そこで意次は秤量貨幣ではなく、一枚一枚の額面が固定された計数貨幣を導入することで、貨幣の価値を明確にし、取引を円滑にすることを目指した。当時の貨幣価値は1両=4分=16朱となる。

●「鬼の平蔵」の登場に反響
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」では、1773(安永2)年の様子が描かれた。

岡場所に奪われた客を吉原に呼び戻すため、蔦重は『吉原細見』を使うことを思いつき、その序文を当時「嗽石香(そうせきこう)」のキャッチコピーで一世を風靡していた平賀源内に執筆を依頼するため奔走した。一方、幕府では経済政策を進めようとする老中・田沼意次を中心に、御三卿や他の老中が各々の思惑を胸にうごめいている。

注目度トップ3以外の見どころとしては、足しげく花の井のもとへ通う長谷川平蔵宣似(中村隼人)が挙げられる。SNSでは「この平蔵が『鬼の平蔵』に成長すると思うと感慨深いね」「平蔵、今週もいい感じにカモにされてる」「長谷川平蔵がギャグ担当なのかな」といったコメントが集まり、憎めないキャラクターとしての地位を確立しつつある。また蔦重にのせられ、「紙花」を盛大にふるまう姿は「江戸時代にスパチャがあったんだ」「まんま現代のスパチャだね」といった投稿も見られた。今も昔も、人は「推し」には大金を注ぎ込むようだ。

池波正太郎氏の時代小説『鬼平犯科帳』の主人公「鬼平」として有名な長谷川平蔵宣似だが、史実でも若い頃は放蕩かつ、無頼な生活を送っていたようだ。「本所の銕(てつ)」という異名で呼ばれ、向こう見ずで荒っぽい性格だった。当時の流行であった「大通」と呼ばれる服装を好み、父・長谷川宣雄がたくわえた財産を浪費しながら遊郭に通うなど、派手な生活を送っていたそうだ。

また、石坂浩二演じる老中首座・松平武元も大きな存在感を見せつけた。ことあるごとに田沼意次を制する武元は意次にとって最大の障壁といえるだろう。意次はどのように対抗していくのだろうか。

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