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家電はアートへ昇華する - ダイキンの大きな挑戦「The Art Line」

マイナビニュース / 2025年1月19日 19時0分

もともとダイキンのエアコンには、本体カラー(ホワイト/ダークグレー)とパネルカラー(33色、2025年1月現在)を選べる薄型ルームエアコン「risora(リソラ)」というラインナップがある。2018年に登場したrisoraからエアコンとインテリアに取り組んできたダイキンだが、今回のThe Art Lineもベースのエアコンはrisoraだ。

「The Art Line」という名称にあるように、「アート」を強く意識しているため、販売は当面、ダイキンのショールーム「ダイキンソリューションプラザ フーハ東京・フーハ大阪」のみ。実際の展示を見たうえで、気に入ったパネルデザインのrisoraや加湿ストリーマ空気清浄機を注文する。1月17日から予約販売を開始しており、納品はrisoraが3月中旬から、加湿ストリーマ空気清浄機が4月上旬から。

発表会で様々なパネルの実物を見たが、色合いや質感、手触り感は実物でないと伝わらない。ましてヘラルボニーの契約作家が手がけたパネルはまさにアートなので、実物を目にして琴線に触れたものを選ばないと、自宅に届いたときガッカリ感につながってしまうだろう。絵画やアート作品を写真で見ただけで購入することがまずないのと同じだ。

ダイキンとしてもこのように考え、ショールームでの販売にしぼったという。メーカーとして、ユーザーとの対話やニーズの把握、販売目標などを掲げない展開(だが持続可能な事業という現実面)など、ダイキンの石井氏は「挑戦」を強調する。

参考までに価格はオープン。risoraの4kWモデル(売れ筋の約14畳向け)は21万円前後で、これにパネルの代金が加わる。パネル代金はARTシリーズで6万円前後、BLENDシリーズで3.5万円前後、NATUREシリーズで4.5万円前後(すべて税別)。なお2023年モデル以降のrisoraなら、ユーザーがパネルだけを購入して交換することも可能だ。加湿ストリーマ空気清浄機の参考トータル価格(オープン)は、ARTシリーズで11万円前後、BLENDシリーズで8万円前後、NATUREシリーズで9万円前後となる(すべて税別)。

ユーザーの1人1人が自宅のインテリアや自分のスタイルに応じてデザインを選ぶため、The Art Lineの製品は在庫を持たず、受注生産方式だ。注文から納品までは約2カ月かかる。

「一品一様」を実現する生産体制

そして、パネルのデザイン部分の生産を担当しているのがセーレンだ。セーレンは「ビスコテックス」というシステムを展開しており、商品企画と開発(サンプルレス、カスタマイズ、多品種・小ロット)から製造にいたるまで、ワンストップで提供している。ビスコテックス(Viscotecs)は「Visual Communication Technology System」からの造語で、「ほしいものを」「ほしいときに」「ほしいだけ」という意味を込めている。

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