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エンタープライズIT新潮流 第40回 「茹でガエル」にならないための危機感へのセンス

マイナビニュース / 2025年1月20日 10時1分

「アジリティを発揮し、バランスをとれ」と「小さな賭けを促進せよ」では、過度の成功を求めていないです。そんな成功が続くとも思わないので、3分の2は失敗するくらいの前提で筆者は仕事をしています。その代わりにスピードと初期の成功を大事にしています。もちろん失敗から学び同じ失敗を繰り返さないことが前提です。

「屋外の外へ踏み出す」では、複数社のクライアントをサポートしてきたこともあり、必然的に外に出ていますが、実はFacebookやLinkedInの業界を代表する多くの知人からいろいろなことを教えてもらう機会が多いです。メディアやビジネスコンサルタントの会社のニュースレター購読も効果があります。

「現実から逃げない」については......うーん、逃げますね。でも、なるべくKPIベースで仕事をするようにしており、ターゲットとのギャップを見てそれを埋めるために常に修正プランを考えております。

最後の「今、展開しつつある未来と向き合う」を見ると、今ある危機だけでなく、将来起きる可能性のある危機も予測せよと言っていることが分かります。筆者は、連載第33回「未来を想像してDXを推進する方法『シナリオ・プランニング』を実践しよう!」で記載したシナリオ・プランニングを使って未来と向き合っています。未来は突然変異で起きるのではなく、今の状況が加速するだけなので、ある程度は予測できるということです。

このような予測の中でも、ITの世界では特にガートナー社のハイプ曲線が有名です。このパイプ曲線では、テクノロジーは、黎明期、「過度な期待」のピーク期、幻滅期、啓発期、生産性の安定期と段階を経て、市場に適応していきます。市場で普及し始めたら、競争も激しくなり、対処の柔軟性が欠如してしまうのです。どこで手を打ち始めるかは難しい課題です。

"茹でビジネスパーソン"にならないように、危機感のセンスを磨いてください。

北川裕康 キタガワヒロヤス 35年以上にわたりB to BのITビジネスに関わり、マイクロソフト、シスコシステムズ、SAS Institute、Workday、Infor、IFS などのグローバル企業で、マーケティング、戦略&オペレーションなどで執行役員などを歴任。現在は、独立して経営・マーケティングのコンサルティングサービスを提供しながら、AI insideの Chief Product Officer(CPO)を担当。大学は計算機科学を専攻して、富士通とDECにおいてソフトウェア技術者の経験もあり、ITにも精通している。前データサイエンティスト協会理事。マーケティング、テクノロジー、ビジネス戦略、人材育成に興味をもち、学習して、仕事で実践。書くことが1つの趣味で、連載や寄稿多数あり。 この著者の記事一覧はこちら
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