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「子どもの頭痛」の特徴は? 痛みを緩和するにはどうする?

マイナビニュース / 2025年1月30日 13時0分

こうした心の問題から来る頭痛は鎮痛薬などの薬が効きにくく、カウンセリングや抗不安薬が必要な場合もあります。検査以外にも、普段から子どもの性格や感じ方に気を配ることが頭痛の早期対応につながります。
○■頭痛を緩和するためには

風邪などによる頭痛の場合、解熱鎮痛薬(イブプロフェン、アセトアミノフェン)を飲んでぐっすり眠ると症状が落ち着くことがあります。

片頭痛や緊張型頭痛の場合、子どもに勧められるのは、まずは薬に頼らない治療です。特に、生活習慣の改善が大切で、睡眠時間を1時間長くしただけで頭痛の緩和がみられる子どももいます。また、おけいこ事を見直して生活をシンプルにするのも一つの手です。

片頭痛の場合、光など頭痛を誘発する原因を取り除くことも大切です。テレビやゲームなどに制限時間を設ける、学校の座席を窓側から廊下側に移してもらうなどして片頭痛が改善することもあります。子どもと一緒に生活全般を見直し、頭痛の緩和のためできることを積み重ねていきましょう。

最後に「子どもの頭痛」について、小児科の専門医に聞いてみました。

「痛み」は、人が感じる苦痛の中で最もつらいものと言われており、日常生活に制限を強いられる原因となるため、痛みを取り除いたり軽減したりすることは、医療において非常に重要なテーマだと位置付けています。

頭痛を大まかに分類すると、痛み自体が疾患である一次性頭痛と、頭痛の原因となる疾患が存在する二次性頭痛とがあります。一次性頭痛には片頭痛や緊張型頭痛などが含まれ、小児の頭痛の原因の90%を占めます。一方、二次性頭痛は熱性疾患に伴うものが最も多いとされています。身体症状に加えて詳細な情報収集や臨床経過から診断を行いますが、診断に苦慮する症例が散見されるのも事実です。特に小児の場合は、慎重に経過を追う必要があり、基礎疾患が疑われる場合は脳神経外科や耳鼻科、眼科、歯科など各専門科と協力して診療にあたることもあります。

子どもの痛みの程度が強く、ご家族の心配も大きい時は、無理をせず薬物療法を考慮しますが、頭痛への対応はバリエーションが多く、ご家族やご本人と生活環境の調整について話し合うことも大切です。睡眠や食事・運動、リラクセーションなど日常生活を見直すことで、症状が和らいだり発症予防につながることも経験されます。

○元野 憲作(もとの けんさく)先生

一宮西病院 小児科/部長
資格:日本専門医機構認定 小児科専門医、日本集中治療医学会 集中治療専門医、日本救急医学会 救急科専門医
(武藤貴子)



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