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『さんタク』を生んだ『空から降る一億の星』“令和では決して見られない”ドラマ史に残る衝撃の結末とは

マイナビニュース / 2025年1月22日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

●月9隆盛期に異彩を放つ
今年も元日に『さんタク』(フジテレビ)が放送された。番組名の通り明石家さんまと木村拓哉の冠特番だが、2003年から毎年放送されているだけに「正月の風物詩」と言っていいだろう。

あまり知られていないが、同番組のきっかけになったのは、2002年春に放送されたドラマ『空から降る一億の星』(フジ、FODで配信中)。さんまと木村は同作でダブル主演を務めたことで意気投合し、打ち上げの場で企画が誕生したと言われている。

その『空から降る一億の星』は、当時『やまとなでしこ』『HERO』『人にやさしく』などで平均世帯視聴率20%超えのヒット作を連発するなど、月9ドラマの隆盛期に放送。ただ、当時は切ないラブストーリーや明るいヒューマン作が多かっただけに、シリアスなラブサスペンスの同作は異彩を放っていた。

○現在ならトレンド1位必至の不穏さ

物語は独身の中年刑事・堂島完三(明石家さんま)が女子大生殺人事件を担当するところからスタート。ほどなく完三と妹の優子(深津絵里)は、知人・西原美羽(井川遥)の誕生日パーティーが行われた豪華客船でコック見習いの片瀬涼(木村拓哉)と出会う。

物語は3人を軸に進んでいくが、さらに涼の恋人で時に狂気を感じさせる宮下由紀(柴咲コウ)、完三の同僚刑事で彼に思いを寄せる杉田琴子(森下愛子)、美羽の婚約者で御曹司の柏木直哉(大澄賢也)と姉の小百合(とよた真帆)が濃密に絡み合っていく。

北川悦吏子が手がけた脚本は90年代の野島伸司作品を思わせる不穏かつ過激な展開の連続。あるいは登場人物が次々に命を落としていく流れは、『もう誰も愛さない』(フジ)を彷彿させるものがあった。はっきりと好き嫌いが分かれやすい作風ではあるが中毒性が高く、令和の現在ならX(Twitter)のトレンド1位を獲得しそうな感がある。

ミステリアスで影のある涼を演じた木村、ダメとわかっていながら涼に惹かれていく優子を演じた深津、人情派でありながらどこか空虚を感じさせる完三を演じたさんま。いずれも明るいイメージとは異なる役作りが目を引き、勘のいい人なら序盤で「このドラマはどこまでいっても3人の物語だろう」と気づいたはずだ。

一方、月9らしいラブストーリーとしては、涼と優子、涼と美羽、涼と由紀。演じた俳優で言えば、木村拓哉と深津絵里、木村拓哉と井川遥、木村拓哉と柴咲コウという80年代後半から90年代前半のトレンディドラマを彷彿させる美男美女の恋愛相関図が見られた。

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