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20代から高めておきたい投資・資産運用の目利き力 第127回 「金融教育は小学校から始めないと」―教育無償の全寮制私立小学校で“金融リテラシー”をアップデートする

マイナビニュース / 2025年1月31日 9時0分

金融は、中学や高校から学び始めるのでは遅く、小学校のうちからスタートしないといけない教育だと感じています。親のリテラシーが子どもに反映されますから、親子の金融教育が不可欠です。設立する小学校では、最初は小規模から開始しますが、数年後には年間300億円の予算で運営と先生をセレクトします。「社会を知っている」先生を優先したい。そうでなくては、生きた教育ができないからです。お金で苦労する人をなくすことが、小学校のミッションでもあります。無償ではあるのですが、努力しないと入れない小学校にしたいですね。入学試験も、今までの受験勉強とは違い自主性を重んじるような選考プロセスにしたいと考えています。
○ZOO財団構想に魅せられて集まった創業メンバー

――小学校設立などの構想は、H.I.F.の創業時からすでにあったのでしょうか?

東小薗:はい、そうです。はじめはベーシックインカムから着手したのですが、寄付になってしまうということで一時休止して2025年9月に再開する予定です。創業メンバーに片親世帯の人が多いこともあり、みんな動物保護センターや小学校設立などの非営利活動に関心を持って入社してくれた人たちです。社員それぞれのアイコンが動物のイラストなのは、ZOO財団構想にみんな魅力を感じてくれているからです。

金融教育に話を戻しますと、お金の使い方、お金の稼ぎ方、お金の貯め方、お金の運用の仕方、お金の残し方、お金の借り方……とある中でも、特に「使い方」を知らない人が多すぎると思っています。自己投資をしないですし、お金の使い方に注意を払っている人が少ないです。お金を使うタイミングも重要だと思うのですが、成人したらなんとなく車を買ったり、結婚したらなんとなく家を買ったり。「みんな買っているから」という理由で、人生の大きな買い物をしている人も少なくありません。

本来は、稼げるようになってから車や家を買えば良いのですが、順番がおかしいのです。車が大好きで趣味の要素込みで買うのならそれも良いのですが、なにかを買ったらなにかを失うことになります。自分で理解した上で選択しているなら良いのですけど、そうではない。自分で学び、理解した上で選択することがリテラシーだと思うので、お金の使い方をもっともっと学んでほしいです。

自己投資で言えば、例えばお金を「払って」でもインターンに行くという発想があっても良いと思います。私はかつて、「無償で良いから雇ってほしい」とHISに頼んだことがあります。ここで学ぶことがあると確信したなら、無償でもお金を払ってでも自己投資して、そこで得たことを糧として自分で稼げるようになる。そんな風に、自分の足でしっかりと立てる人を増やしていきたいです。
○AI定性与信技術で機会ロスをなくす

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