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大阪みなと海洋少年団の子どもたち、フェリーで門司港へ - 「船員確保チャレンジ事業」採択を受けて

マイナビニュース / 2025年1月21日 18時19分

ミーティングルームに戻ると”海洋学習”の時間ももうけられた。はじめに、名門大洋フェリーの関係者が事業内容について紹介。「このフェリーでは人と貨物を運んでいます。売上の比率では人:貨物=30:70くらい。安全性、定時性に優れたフェリーは、物流危機(いわゆる2024年問題)解消の一手として、また大規模災害時の救援・救護輸送の手段としても社会から活躍を期待されています」と話す。

このあと、三興海運 専務取締役の磯合信之氏が「海の大切さと船員の仕事」について説明。「内航海運で活躍する内航船では、生鮮食品、日用品などの生活必需品のほか、あらゆる産業の原料、製品を運びます。国内貨物の40%は内航海運が輸送します。トラックは55.6%、鉄道は4.4%、飛行機は0.17%といった割合です」と紹介する。そして内航海運は省エネルギーで地球環境に優しいことにも触れた。

内航船員なら2か月働いて1か月の休暇をとる、というような働き方ができると磯合氏。同席した保護者に向けては「全国の海上技術学校・短期大学校、海技大学校に進めば船員になれます」と紹介する。最後は、子どもたちに「いま船のお仕事は働く人が少なくなっています。将来、なりたい職業のひとつとして、船のお仕事も選択肢に加えてもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。

19時から、展望レストランで夕食。フェリーは19時50分に大阪南港を出港した。

21時過ぎには、明石海峡大橋を通過。船内のアナウンスでも案内があったため、甲板に出て記念写真を撮る家族の姿も見られた。ただ寒波の影響もあり、展望デッキは身を切るような寒さ!!

穏やかな瀬戸内海を行く名門大洋フェリー。船内は揺れずに快適で、これなら寝不足の心配もなさそうだ。

●門司港、関門海峡へ
○門司港、関門海峡へ

2日目の朝。7時前、フェリーは広島の沖合を航行していた。船窓に目をやると、タンカー、貨物船、観光船などが行き交っている。瀬戸内海を航行する船の多さに、いまさらながら驚く。

8時半に、フェリーは福岡県北九州市の新門司港に無事到着。大阪みなと海洋少年団は名門大洋フェリーの関係者に敬礼すると、専用バスで門司港レトロ地区に向かった。

門司生涯学習センターでは、福岡海洋少年団、門司海洋少年団と合流した。

その冒頭、近畿運輸局 海事振興部の土本美和子氏が「わたしたちのくらしと船」をテーマにレクチャー。「関門海峡には、様々な船舶が航行しています」と切り出すと、「たとえばコンテナ船は、形や大きさの異なる貨物を入れたコンテナを、積み木みたいに綺麗に積んで運んでいます」「船員さんが力を合わせて船を動かしています。大きな船には20人を超える船員さんが乗っています」と説明する。

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