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大阪みなと海洋少年団の子どもたち、フェリーで門司港へ - 「船員確保チャレンジ事業」採択を受けて

マイナビニュース / 2025年1月21日 18時19分

このあとも貨物船、液化天然ガスを輸送するLNG船、自動車専用船、タンカー船、貨物を積んだトラックやトレーラーをそのまま運べるRORO船の特徴について触れる。バナナ専用船を紹介したとき、子どもたちの反応が最も良かった。「フィリピンから日本まで、約5日で到着します。バナナの新鮮さを保つため、船の中が冷蔵庫になっています」と土本氏。

船員のやりがいと魅力については「みんなの生活に欠かせない物を運んでいる」「大好きな海を毎日見られる」「いろんな船に乗れる」「星がたくさん見られる」「野生のイルカに会える」「夕日がきれい」とし、貨物船の居住区も写真で紹介。最後は、日本各地に船員になるための学校があることを伝えた。

後半は、海洋少年団が活動。みんなで日本海洋少年団の歌「みどりの広場」を合唱し、「海のような、広い心で団結し、すべての人を友とします」から始まる『ちかい』、および「海洋少年団員は、名誉をおもんじます」などの10項目から成る『やくそく』を復唱する。大阪みなと海洋少年団を代表して、団長の倉内勇氏は「今日は貴重な機会となりました。皆さんで楽しく交流してください。指導者の方も協力して、子どもたちの知識になるようなことを教えてください」と挨拶した。

このあと3団体の子どもたちは4つの班に分かれて手旗信号について学ぶ。指導員の号令で旗を振り、分からないところがあれば上級生が優しくフォローする姿が見られた。

またロープワークにも挑戦した。出題されたのは、難易度の高い「花結び」。はじめは一様に戸惑う姿が見られたが、簡単に結えないからこそ「周りと相談しながら完成させよう」という意識が生まれたようだった。

12時には、国指定重要文化財の洋館・旧門司三井倶楽部内の和洋レストランで昼食。みんなで門司港名物の焼きカレーを頬張る。

午後は観光。まずは門司と下関を全長780メートルの海底トンネルで繋ぐ「関門トンネル人道」を歩き、関門海峡の長さを体感する。たどり着いた先の壇之浦古戦場跡では、「壇ノ浦の合戦」(1185年)を紹介する源義経と平知盛の像、そして幕末に長州藩が外国勢力を相手にした下関戦争(1863年、1864年)ゆかりの長州砲(レプリカ)を見学。関門海峡をめぐる歴史に思いを馳せた。

そして唐戸桟橋から関門汽船に乗り、宮本武蔵と佐々木小次郎による「巌流島の戦い」(1612年)が行われたと伝わる船島=巌流島で下船。しばし散策を楽しんだ。それにしても、関門海峡の流れの速さ、そして行き交う船舶の大きさ、その交通量の多さには大人でも驚かされる。子ども心にも、強く印象づけられたことだろう。

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