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マイナス15度の極寒の中、北海道の美瑛町で「雪中自転車耐久レース」の熱い戦いを繰り広げた

マイナビニュース / 2025年1月24日 6時11分

スタートから1時間が経過すると、コースの路面は荒れ放題の状態になった。低温で湿度のない雪は固まることがなく、まるで水分を含まない小麦粉のような状態となる。

タイヤのグリップ力は失われ、わずかな窪みを越えるのもままならない。強くペダルを踏むと簡単にスリップし、ハンドルを切っても思い通りに曲がらず直進することをやめない。

このような状況では、他の選手が走ったタイヤ跡をたどり、慎重に走ることが必要だ。一度でも止って足を地面に着けてしまうと、元のラインに戻ることは非常に難しくなる。

また、オーバースピードで転倒すれば大きなタイムロスを招く。ここはスピードにこだわらず、丁寧に走り抜けるのが最善だ。

スタートから60分を少し回ったところで少し写真を撮ることにした。ここまでは転倒もなく順調に走ることができたので写真を撮る時間を稼げただろうと考えた。

写真には納められなかったが、多くの選手たちが荒れた区間では自転車を押しながら駆け足で進んでいた。雪で埋まらないラインを選んで走ることが理想だが、現実はなかなか思うようにはいかない。

筆者自身も数回、自転車から降りて、雪の深い区間を押して歩く場面があった。

その中で、ゼッケン108番の選手は会場で偶然再会した友人であった。彼は経験豊富なサイクリストであり、その走りには安定感があった。写真撮影を終えたラスト20分間は、彼の後を追う形で走り続けた。
いよいよゴール! 120分の戦いが終わる

最後には筆者もコースアウトして転倒してしまった。

気温が低いため喉の渇きを感じにくかったが、気がつくと気温はマイナス3℃まで上昇しており、全身から湯気がたつほど汗をかいている。

過去にも同じような状況を経験しているが、水分補給を怠ると筋肉が攣ったり痙攣を引き起こしたりすることがある。

案の定、残り時間が少なくなったラスト二周のところで足に異変を感じた。

バランスを取ろうと右足のペダルを強く踏ん張った瞬間、足が完全に攣ってしまったのだ。

すぐに自転車からおりてストレッチを行い、その後の残り一周は再発させないよう慎重にペダルを回す。ラストスパートのダッシュはかけられなかったが、なんとかゴールすることができた。

途中自転車から降りて写真をとっていたため自分が何位を走っているのか、何周しているのか全くわからなくなってしまったが、完走できた時の充実感は何物にも変えがたい。
表彰結果発表

最後の10分間は疲労でほぼ思考停止状態だったので自分が後半どのくらい走れていたのかわからないまま表彰式へ。

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