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サイレントキラーと呼ばれる「高血圧」 - スグできる予防法を医師が解説

マイナビニュース / 2025年2月8日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

高血圧は、自覚症状がほとんどないまま進行することから別名「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。侮れない病気「高血圧」の要因や予防法について、今回はCureAppの監修医師である福岡大学医学部 衛生・公衆衛生学教室 主任教授 有馬久富氏に話を伺いました。

■高血圧はどんな病気?

――高血圧はどのような病気でしょうか?

高血圧は、上の血圧が140以上の場合、または下の血圧が90以上の場合、あるいはこれらの両方を満たす場合に診断されます。

――血圧が高くなる一般的な要因は何ですか?

高血圧は、原因をひとつに定めることのできない本態性高血圧と、原因が明らかな二次性高血圧に分けられます。日本人の高血圧の約8~9割が本態性高血圧で、遺伝要因、食塩の過剰、肥満などさまざまな要因が組み合わさって起こります。

一方、二次性高血圧には、

・腎臓の働きが悪くなって塩分と水が排出されにくくなる場合
・血圧を上げるホルモンが体の中で増える場合
・血管の病気により血圧が上がる場合
・他の病気のために使っている薬で血圧が起こる場合

などがあります。原因を取り除くことができれば、血圧の正常化が期待できます。
■高血圧のリスクとは?

――高血圧が放置されるとどのような健康リスクがあるのでしょうか?

高血圧は、ほとんどの人で自覚症状がないにもかかわらず、脳や心臓の血管が動脈硬化を起こし、腎臓のはたらきが悪くなることのある、決して侮れない病気です。わが国では、年間17万人の方が、高血圧による脳卒中・心臓病で亡くなられています。

しかし、生活習慣を改善したり、薬を服用して血圧を下げたりすることにより、脳卒中・心疾患・腎臓病などを予防できることが実証されています。
■予防法

――高血圧予防のために、私たちが意識すべきことを教えてください。

本態性高血圧の予防においては、次の生活習慣改善が重要です。

・減塩
・野菜、果物の摂取
・運動
・適正体重の維持
・節酒
・禁煙

最近は、デジタル技術を活用してスマートフォンアプリなどで生活改善の習慣を促すことも可能になっています。

――運動や野菜の摂取などは、今日からでもできそうですね。ちなみに、高血圧を早めに発見するためには、どうすればいいでしょうか?

高血圧を有するほとんどの人は、自覚症状がありません。つまり、血圧を測定しないと、高血圧であるかどうか知ることができません。

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