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東奔西走キャッシュレス 第75回 いよいよ登場、Samsung Wallet

マイナビニュース / 2025年1月23日 17時20分

さらにウォレットサービスとしては初めてQRコード決済としてPayPayに対応した点が大きな特徴です。

PayPayの場合は、Samsung Wallet内で完結するのではなく、実際にはPayPayアプリを起動する形になりますが、アプリ側と連携することで、Samsung Walletから「バーコードを表示する」「スキャンして支払う」「取引履歴」「クーポン」「残高を送る」といった機能を選ぶと、該当する機能を表示した状態でPayPayアプリが起動します。

単純にPayPayアプリを起動するだけではないというのがポイントです。現時点で対応するのはPayPayだけですが、他のQRコード決済事業者との連携も今後検討していくそうで、その場合は、PayPayと同様にアプリ側の連携があると良さそうです。

当然、対応クレジットカードの拡大も重要です。いまだにGoogleウォレットでも対応していないクレジットカードもありますし、そこはSamsungの頑張りに期待したいところです。

現時点ではクレジットカードのタッチ決済のみの対応という点も特徴ではあります。つまりiDやQUICPayには非対応のため、クレジットカードのタッチ決済だけしか使えないわけです。これはデメリットでもありますが、メリットにもなりえます。

ただ、Suicaなどの交通系ICにも非対応という点は課題でしょう。とはいえ、国内販売しているGalaxyはおサイフケータイに対応しており、それを読み込むことでSamsung Walletでもおサイフケータイ対応は可能、というのが同社のコメント。今後、対応を検討していく考えです。

さらに、ウォレットサービスとして重要なのが、身分証明書(ID)の対応です。米国の一部の州などでは運転免許証の保管に対応しています。日本では現在、Android端末向けにマイナンバーカードのスマホ用電子証明書サービスが提供され、Galaxy端末も基本的には対応しています。

この2025年春の後半には、iPhoneにマイナンバーカード機能が搭載される予定で、これはAppleウォレットに保管される形になる見込みです。同様に、Googleウォレットにも今後同様の機能が盛り込まれる予定です。

そうなるとSamsung Walletではどうなるのか。Samsungでは対応していきたいと考えており、こちらも検討を進めていく考えだそうです。このあたりの動向は、今後取材を進めていきたいと思います。

そのほか、現時点ではGalaxy WatchがGoogleウォレットに対応していますが、Samsung Walletの対応は明らかにされていません。このあたりも期待したいところです。なお、「Galaxy S25」シリーズだけでなく既存のGalaxy端末でも対応していくはずですが、原稿執筆時点で対応機種は不明です。

2015年から10年越しの日本登場となったSamsung Wallet。2社の牙城にどこまで食い込めるか、Samsungがどこまで注力するのか、期待したいところです。
(小山安博)



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