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2025年、宇宙開発の未来図 - 新型ロケットや民間月探査、注目ミッション総まとめ 第3回 有人宇宙飛行編 - 日本の新補給機「HTV-X」や民間ステーション、インドの挑戦

マイナビニュース / 2025年1月25日 10時5分

民間宇宙ステーションは、同社以外にも複数社が開発を行っている。他社も含め、2025年にどのような動きを見せるのかに注目である。

インドの「ガガニャーン」宇宙船の飛行試験

現在、有人宇宙船を運用しているのはロシア、米国、中国の3か国のみだが、それに続こうと力を入れているのがインドである。

インド宇宙研究機関(ISRO)が開発中の「ガガニャーン」(Gaganyaan)宇宙船は、最大3人の宇宙飛行士を乗せ、高度400kmの地球低軌道に最大3日間滞在できる。打ち上げには、インドの最新、最大のロケット「LVM3」を有人飛行用に改修して使う。

早ければ2025年中にも無人での飛行試験を行い、2026年に初の有人飛行を行うことが計画されている。

すでに、ガガニャーンに搭乗する宇宙飛行士4人も選ばれており、訓練を続けている。また、そのうちの一人のシュバンシュ・シュクラ(Shubhanshu Shukla)宇宙飛行士は、米国の民間企業アクシアム・スペースが実施する民間宇宙飛行ミッション「アクシアム4」に参加し、宇宙飛行の経験を積むことになっている。アクシアム4の打ち上げは2025年4月以降の予定で、スペースXのクルー・ドラゴンでISSを訪れ、約2週間滞在する。

インドはまた、2035年ごろに独自の宇宙ステーションを建設し、さらに2040年には宇宙飛行士を月に着陸させるという目標を宣言している。米国や中国に続いて、有人宇宙開発に新たな風を吹き込むことになるかもしれない。

2024年に負けず劣らず、2025年も宇宙開発が大きく発展する一年となるだろう。新たなロケットや探査機、宇宙船の登場、民間企業による挑戦により、宇宙はますます私たちの日常に近づき、さらに魅力を増しつつある。その先には、新たな技術や発見、そして夢が待っている。

これからも引き続き本誌を通じて、この未来へ続く大いなる旅路を、読者の皆様と一緒に見届けていきたい。

鳥嶋真也 とりしましんや

著者プロフィール 宇宙開発評論家、宇宙開発史家。宇宙作家クラブ会員。 宇宙開発や天文学における最新ニュースから歴史まで、宇宙にまつわる様々な物事を対象に、取材や研究、記事や論考の執筆などを行っている。新聞やテレビ、ラジオでの解説も多数。 この著者の記事一覧はこちら
(鳥嶋真也)



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