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血圧が測れるファーウェイ「WATCH D2」の精度は? 上腕式血圧計と9日間の計測結果を比較してみた

マイナビニュース / 2025年1月26日 8時0分

日常的に測定し、血圧の変化をモニタリングする機器として実用的な精度

手首式血圧計として超軽量なWATCH D2ですが、どのぐらい正確に血圧を計測できるのか気になるところ。一般的に、上腕式のほうが手首式よりも正確に計測できると言われています。

日本高血圧学会のウェブページにも、「※手首カフ式の血圧計は使用が容易ですが,水柱圧補正が困難であることや、手首の解剖学的特性から動脈の圧迫が保証されない場合があるため、本集計からは除外しています」と記載されており、上腕式のほうが精度が高いことを示唆しています。

そこで今回は、まずは9日間、WATCH D2と、筆者の私物の上腕式血圧計で早朝の同じタイミングで計測し、その結果を比較してみました。

9日間起床時の結果については、ほぼ同じタイミングで計測しても、少しバラツキがありますね。最高血圧は最大12mmHg、最低血圧は最大11mmHg、脈拍は最大12拍/分のズレがありました。しかし、計測結果の平均値で比較すると、最高血圧は最大6mmHg、最低血圧は最大3mmHg、脈拍は最大6拍/分とズレの差が縮まります。

さらに細かく両者の値を比較するため、今度はWATCH D2と上腕式血圧計で、それぞれ交互に10回ずつ計測してみました。筆者はでかい身体に似合わず、緊張しやすい質です。連続して計測したほうが気持ちが落ち着いて、より結果が収束していくかなと考えて、追試したわけです。

10回連続で計測してみたところ、ちょっと予想外の結果となりました。最高血圧については回を重ねるごとにWATCH D2と上腕式血圧計の値のズレが小さくなっていったのですが、最低血圧は逆に大きくなっています。脈拍のズレは、9日間計測した平均値よりも、10回連続で計測した平均値のほうが小さくなっていますね。

とは言えグラフを見たかぎり、明らかに9日間起床時に計測したときよりも、10回連続で計測したときのほうがWATCH D2と上腕式血圧計の折れ線が近づいています。

もちろんWATCH D2と、病院で使用されている最新、かつ高価な上腕式血圧計と比較すると絶対値として誤差はあるでしょう。しかし、日常的に手軽に測定し、長いスパンでの血圧の変化をモニタリングする機器として、WATCH D2は実用的な精度を備えていると感じました。

なお、計測自体は簡単です。前回の血圧計測結果が表示されているパネルをタップしたあと、さらに「測定」ボタンをタップ。図解されるとおり「WATCH D2」を心臓と同じ高さに構え、もう片方の手で肘を支えて静止。あとは計測が終了するまで、動かず、声を出さなければオーケーです。

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