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インフルエンザの患者数が過去最多?! 正しい予防と発症した場合の対策は

マイナビニュース / 2025年1月29日 10時0分

なお、熱が下がった後もインフルエンザウイルスは体内に残っています。周囲への感染を防ぐため、熱が下がった後も数日は学校や職場に行くことは控え、自宅療養しましょう。また、くしゃみや咳が出る場合、周りに人がいる時は咳エチケットとしてマスクを着用しましょう。

最後にインフルエンザの対策方法に関して、呼吸器内科の専門医に聞いてみました。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症する病気で、症状としては38度以上の発熱、全身症状(頭痛、関節痛、筋肉痛など)、局所症状(鼻汁、咽頭通、咳など)があっという間に出現することがほとんどです。インフルエンザの抗原検査は、症状が出現してから24時間程経過したタイミングで受けることでより検査結果の信憑性が高まり、症状が出現してすぐに検査を受けると陰性になる可能性があるため注意が必要です。

感染力の高いインフルエンザではありますが、予防することも可能です。具体的にはインフルエンザワクチンを接種する、咳エチケットを心がける、手洗いうがいを心がける、流行期は人混みを避ける、室内では定期的に空気の入れ替えをする、適正な湿度を保つ(50-60%)、規則正しい生活リズムを習慣にする、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心掛ける、などです。特にインフルエンザワクチンは接種することで発症予防効果(60%程度)のみでなく、肺炎や脳症などの重症化リスクを低下させることが可能になります。小児、高齢者、基礎疾患をもっている方は接種することを考えて下さい。

発症後の対策としてはとにかく安静に休養することが大切です。無理はせず、できるだけ解熱するまでは寝ていることが望ましいです。高熱がでると多くの水分が体の外にでてしまうのでこまめに水分を摂るように心がけてください。お茶やお水だけでは体に必要なミネラル分が摂れませんので、イオン飲料や経口補水液などをお勧めします。治療薬に関しては、リスクの高い方には発症後48時間以内に抗ウイルス薬服用を開始することで高い効果が得られます。

また周囲への感染のリスクを低下させるためにドアの手すり、お風呂・トイレなどの共用スペースを消毒すること有用です。流行期は体調に異変を感じたら、マスクを着用して飛沫感染に注意し、周囲との過度な接触はせず休養することも大切です。

○竹下 正文(たけした まさふみ)先生

一宮西病院 呼吸器内科/副院長、呼吸器内科部長
資格:日本呼吸器学会 呼吸器専門医、日本内科学会 総合内科専門医、日本呼吸器内視鏡学会 気管支鏡専門医
(武藤貴子)



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