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Lightning搭載iPhoneが欧州で販売打ち切り、次期iPhone SEはどうなる?

マイナビニュース / 2025年1月29日 22時0分

また、USB-Cポートを搭載したiPhoneでは充電速度の向上も図られており、筆者が使っているiPhone 16 Pro Maxでは、実測値で最大35W前後での入力が可能となっていました。
低価格帯iPhoneのラインアップに欠損が生じている

他方、Lightning搭載デバイスをEUで販売できなくなったデメリットもあります。それは、低価格帯のiPhoneがラインアップから消えてしまった、という点です。

Appleは、iPhoneの新製品を毎年9月に登場させますが、向こう2年にわたって、スタンダードモデルを継続販売してきました。2024年9月の最新モデルがiPhone 16であれば、iPhone 15とiPhone 14を、それぞれ価格を下げながら継続販売しています。

このうち、iPhone 14はLightning搭載なので、iPhone SEとともに販売を終了しています。となると、価格が安い2つのモデルが、EUにおけるiPhoneラインアップから姿を消してしまったことになります。

これは欧州に限らずですが、iPhone SEはiPhoneで最も手ごろな価格設定がされている製品です。アメリカで429ドル、EUで429ユーロ、日本円で62,800円からという価格設定となっています。

スマートフォン市場全体を見渡せば低価格とはいえないようにも見えますが、実は米国やEUではスマートフォンの平均販売価格は上昇しており、米国でおよそ800ドル、ドイツでも750ドルとなっています。これに照らすと、iPhone SEの価格は魅力的な水準といえるのです。

企業への大量導入や個人の入門モデル、若者が手に取りやすいなど、iPhone SEは多くの役割を担っていただけに、これがラインアップから消えてしまうことは、EUにおけるiPhoneの売上に大きな打撃を与えることになる、と考えられます。

その点は、法律を定めたEUの思惑通り、となるでしょう。
次のモデルの要件を、これまでのiPhone SEから考える

Appleは、おそらく2025年も、9月にiPhoneの新製品を登場させることになるはずです。そのころには、USB-Cを搭載したiPhone 15の価格がさらに下げられ、iPhone 14が販売できなくなった穴を埋めることができます。

しかし、9カ月間、実に3四半期もの間、廉価版のiPhoneなしで欧州市場を放置することもまた得策ではありません。そのため、できるだけ早期に、法律に適合する、すなわちUSB-Cポートを搭載するiPhone SEを投入したいと考えているでしょう。

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