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阪神・淡路大震災を知らない関西大学の学生たち…“自分事”と捉える困難に直面

マイナビニュース / 2025年1月31日 10時0分

――震災はある意味“避けようがない”ものだと思いますが、それでも伝える意味についてどう思われますか?

伝える意味はあると思います。知識がなければ避けようがない、あるいは被害を減らしようがないわけですから。災害が過去になっていくことによって、いざ災害が起きたとき、逃げて命を守ることが1番大事なはずなのに、普段していることのほうを優先してしまう。東日本大震災が起きて大津波警報が出たとき、お店を経営している人が避難せずに散乱した商品の片づけをし続けたとか、自動車で逃げようとして渋滞に巻き込まれたとか、一度高台に避難したのに何かものを取りに家に戻ったとか、地震のあとの検証番組でそういう証言がたくさんありましたよね。東日本大震災の被害があまりに大きかったので、海の近くで地震に遭ったらすぐに高いところに逃げる、という意識は今は多くの人が持っているだろうと思います。でも災害は少しずつ過去のものになっていくし、災害のあとに生まれた「知らない世代」の人たちも少しずつ増えていきます。“避けようがない”震災だからこそ伝えていかなければならないのではないでしょうか。

――最後に視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。

大きな災害が起きた時に次の世代に伝え続けなければいけない理由は何かを問うた番組です。本当に自分も考えさせられました。もちろんこういう番組に興味を持ってご覧になる方は、すでにお考えになっているとは思うのですけども、時間を作って改めて考えていただけたらうれしいです。
○■入道楓ディレクター

私は26歳で、関西大学の学生たちと同じ「阪神・淡路震災を知らない世代」です。彼らが震災に興味がなかったり、知らなかったりするのは、当たり前のことだと思います。私自身も報道記者の仕事をしていなければ、震災のことは親や祖父母から話を聞いただけで終わっていたと思います。だから、自分も学生たちも取材に行って、普段は出会わないような人と出会って映像だけでは伝わらない当時のことを聞けたことは、すごく大きな影響があったと思います。学生たちも、難しさはあったと思いますが、課題に取り組んだ期間を通じて、今後社会人になっていく上で誰か大切な人を亡くした人に出会った時に寄り添うことができたり、震災が起きた時には何をすべきでどう備えるべきか、震災を伝えていかなければと思えるような人たちに育ったのではないかと思いました。彼らにとって震災が大学時代に少し学んだことで終わるのではなく、学びを通じてどういう大人になっていくのかを、少しでもこの番組を通して感じてもらえたらうれしいです。

(C)カンテレ
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