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初任給は「400万円~ 450万円未満」が最多、IT業界の現状を最新資料から解説する

マイナビニュース / 2025年2月3日 6時11分

また、昨年度から初任給を引き上げた企業が7割を超えており、売り手市場が続く新卒採用市場で、採用力を強化するために新卒エンジニアの給与を引き上げる企業が多いようです。

コミュニケーション能力、キャリアビジョンを重視して選考

では、ITエンジニアの採用で、企業は何を重視しているのか。

中途採用を含めた調査結果となりますが、最も重視されるのは、「コミュニケーション能力」(38.6%)で、「キャリアビジョン」(26.4%)が続きます。

人材採用で、コミュニケーション能力を重視するのは特定の業界に限られたことではありません。

しかしITエンジニアの場合、将来のキャリアプランが選考の重要なポイントとなるのは、専門性が求められる職種ならではの特徴かもしれません。

37.4%がプログラム学習経験なしで就職

専門的な知識やスキルの有無にかかわらず採用を行う企業も少なくないようです。

実際にIT人材として働く人のアンケート結果を見ると、学生時代にプログラミング学習の経験がないまま入社している人が全体の37.4%にのぼることがわかります。

多くの企業では、入社後の教育研修プログラムを通じて専門スキルや知識を習得させることを前提とし、意欲や適性を重視して採用を行っているようです。

そのため、未経験者でもエンジニアとして活躍できるチャンスは大いにあると言えそうです。

働く上では大変さも実感

専門的なスキルが身に付けられることに加えて、給与や福利厚生などの待遇面、リモートワークなど自由なワークスタイルなど、ITエンジニアの職場環境にはさまざまな魅力がありそうです。

しかし、どんな仕事でも大変に感じることはあるようで、IT人材として勤務する人の回答では、働く上で最も大変だと感じることとして、「業務量が多い」(28.5%)がトップ。

「年収を上げづらい」(26.3%)が続きます。他にも、「常に新しい技術のキャッチアップが必要」(10.9%)、「評価基準が曖昧」(8.8%)といった項目も上位に入っています。

IT人材の需要が高まる中、新卒エンジニアの採用環境は大きく変化しています。企業は給与引き上げや未経験者の受け入れを進め、多様な人材を求めています。

今後も採用動向や働き方の変化に注目が集まりそうです。

吉本隆男 よしもと・たかお キャリアライター&就活アドバイザー1960年大阪生まれ。1990年毎日コミュニケーションズ(現:マイナビ)入社。採用広報ツールの制作を幅広く手がけ、その後、パソコン雑誌、転職情報誌の編集長を務める。2015~2018年まで就職情報サイト「マイナビ」の編集長を務めた後、地域創生をテーマとした高校生向けキャリア教育プログラムの開発に従事。2020年定年退職を機にキャリアライター&就活アドバイザーとして独立。日本キャリア開発協会会員(CDA)、国家資格キャリアコンサルタント。著書に『保護者に求められる就活支援』(2019年/マイナビ出版) この著者の記事一覧はこちら
(吉本隆男)



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