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カレー沢薫の時流漂流 第337回 お手軽ミームな「〇〇構文」の使い方

マイナビニュース / 2025年2月3日 14時15分

画像提供:マイナビニュース

ネット上には「〇〇構文」という文化が存在する。

そういえば「構文」の意味を知らないまま、〇〇構文だけ使っていたことに気づいた。

よってAIに「構文とは何か」と尋ねてみたが「文脈によってさまざまな意味を持つため、具体的にどのような場面でこの言葉が使われているか教えていただけると、より詳しい説明ができます。」とさらなる情報を求められたため、結局わからず終いで今に至る。

やはりAIが人間の愚かさに追いつくまでにはまだ時間がかかりそうだ、が「進次郎」や「石丸」などの追加情報をAIに与えなかった私の判断力は評価してほしい。
○力こそパワーは進次郎じゃないから

「構文」の正確な意味はわからなかったが、ネット上では主に、特徴的な言い回しの定型文として使われている印象だ。

漫画家が良く使う定型文と言えば「〇〇が✕✕した話」だ。この構文を用いて自身の作品をSNSなどに投稿すると、作品タイトルで投稿するより格段に拡散されやすくなるので作家の間では重宝されているのだが、有用だから使われているのはわずかで大体はネタとして使われている。

構文ネタは使い勝手がよく、瞬く間に広がりやすいため、今ではネットに出回っている進次郎構文の99%は進次郎が言ったものではないとさえ言われている。

何かの人気が出ると贋作が大量に出回り本物が見つけづらくなるというのは、どこでも起こり得る流行の弊害だ。

また、広まりすぎたせいで「つまらない人がつまらないことを言い出すんですよ」という、進次郎構文に見せかけたただの嫌な現象が起こることにより、ネットミームは急速に廃れていくのだ。

そんな中今汎用性が高いと注目されている構文がある。

それが「〇〇は9割甘え構文」だ。

非常にシンプルな構文であり、ありとあらゆる他人の苦労話に対し「〇〇とか言っている奴の9割は甘え」と付け加えるだけでいい。

こうすることにより〇〇に該当する方から大量の猛抗議をいただくことができるので、最近生活に刺激と暖が足りないという人は試してみるといい。
○冷笑派を気取るなら覚えたい「9割甘え構文」

しかし「〇〇」に入る言葉は何でもいいというわけではない。

「40歳過ぎてお母さんにお小遣いをもらうのは甘え」など、「確かに甘えているかもしれない」と半数ぐらいが同意してしまいそうなことを言ってもダメだ。

お母さんにお小遣いをもらっている40歳以上の半数が猛抗議をしてきても十分アツいとは思うが、9割構文を使うならこちらも9割は怒らせる覚悟で向かうべきである。

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