ソフトバンク孫正義氏が語る企業向けAIのビジョンはOpenAIとの提携で実現するのか
マイナビニュース / 2025年2月3日 20時50分
そしてここで、その企業向けAIを「クリスタル・インテリジェンス」と名付けた、と冒頭から手にしていた水晶玉の意味について種明かし。ただし「クリスタル」のスぺルは英語そのままの「Crystal」ではなく「Cristal」となっている。
このクリスタル・インテリジェンスの開発・販売を行うのが、ソフトバンク側とOpenAI側が50%ずつ出資する「SB OpenAI Japan」となる。ソフトバンク側の出資形態は、ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンク株式会社が中間持ち株会社を設立し、そのかいしゃがSB OpenAI Japanに出資するという形態になるという。この提携とジョイントベンチャー設立については、まさにこの日の朝に調印されたばかりだという。
●最初に取り組むのはソフトバンクグループ用のAIの開発
○最初に取り組むのはソフトバンクグループ用のAIの開発
このSB OpenAI Japanが最初に取り組むのが、ソフトバンクグループ用のクリスタル・インテリジェンスの開発ということになる。
孫氏によれば、ソフトバンクグループでは現在、約2,500の業務システムが稼働しているという。これらは30年前から順次開発されて運用されており、開発当時の担当者がすでに退職していることも珍しくないが、クリスタル・インテリジェンスがすべてのソースコードを読み、何を意味しているのか、どういう機能を持っているかを読み取り、最新の言語に置き換えたり、どこをバージョンアップしたらよいのかといった点まで判断できるようにすることを目指す。
また、社内で開催されるすべての会議、顧客との折衝の際にもクリスタル・インテリジェンスが参加するようになる。コールセンター対応も同様だという。すべての資料、社員の業務用メール、仕様書や設計書といったものもすべて読み込んだうえでクリスタル・インテリジェンスが会議などの場に参加することで、長期記憶を活用しながらの業務運用が可能になるという。
この“長期記憶”は、この日のプレゼンテーションで孫氏が強調したキーワード。同氏は2015年~2016年にかけて長期記憶とその強化学習について複数の特許を取得しているのだという。この日のプレゼンテーションではその特許の内容は具体的には語られず、クリスタル・インテリジェンスの有用性・優位性につながるものかどうかはわからないが、孫氏が以前からこの方面に関心を持っていたことは間違いないようだ。
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