旅館の女将に聞く、柔軟にキャリアを重ねながら夢に近づく方法
マイナビニュース / 2025年2月5日 13時0分
「あわかんは、夫の祖父母が創業、経営してきた旅館で、夫がその後を継ぎました。結婚当時、すでに祖父は他界しており、祖母も高齢で経営の表舞台には立っておらず、夫がすべてを取り仕切っていました。私は結婚と同時に女将になりましたが、経営状況は厳しく、夫を助けたいという思いと、旅館業なら淡路島だけでなく日本一を目指せるという期待感から、飛び込みました」
ずっと思い続けていれば、夢への道はきっと拓ける
とはいえ、女将としての最初の3年間は、不安な気持ちや悩みが絶えなかったと上村さん。
「業界未経験なうえ、部下を持ったこともなければ大人数で仕事をしたこともない。そんな私が突然女将として現れ、従業員たちはどう思っているのだろうと不安でいっぱいでした。ただ、大学卒業以降にたまたま茶道と華道を学んでいたこと、また、不動産営業時代に独学したビジネスマナーの知識など、女将業に役立つスキルが自分の中に少しあったことには救われました。また、隣接するホテルニューアワジの女将さんが、自分の姿を重ねるように応援してくださったことが非常に心強かったです」
一方で、上村さんのそれまでのキャリアと、業界未経験者ならではの視点は、経営の立て直しに大いに役立ちました。
「あわかんを再び盛り上げるには、ブランディングが必要だと感じました。何か一つ、唯一無二のもの、日本一といえるものを持ち、お客さまに評価していただきたいと。実はこれは、私がキャンペーンガールの活動をしていた時に、ホテルニューアワジの社長から伺い『なるほど』と思ったことなのです。
そして、検討に検討を重ねて生まれたのが、"日本一のフィッシングホテル"というコンセプトでした。もともと売りの一つにしていた釣りを、全面的に前に押し出す経営方針に転換したのです。当初は批判や冷ややかな反応もありましたが、長く続けるうちに受け入れられるようになり、今では『あわかん』の代名詞となりました」
ブランディングが功を奏し、経営は再び軌道に乗り始め、上村さんは女将兼代表取締役に。近年は、社会貢献活動や地域連携の取り組みにも注力しており、そこにも上村さんならではの思いやアイデアが生かされています。
「私はこれまで、多様な職種でキャリアを積んできましたが、子どもの頃から抱いていた夢、世界中の子どもたちの幸せに貢献したいという思いは、常に消えずに残っていました。旅館の女将になってからも、この夢とどう結びつけるかを模索し続けてきました。
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