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KDDIが第3四半期の決算を発表、順調な事業進捗を強調

マイナビニュース / 2025年2月5日 23時19分

ローソンとの連携の効果も進展している。auスマートパスプレミアムがリニューアルした「Pontaパス」は、ローソン利用での特典を強化したことで新規獲得数が前年比約20%増。povo Data Oasisは、すでに延べ10万人の利用者がある。こういった施策の効果もあって、ローソンの日販は前年比3.4%増、Pontaパスからの送客は第2四半期のauスマートパスプレミアムからの送客の2倍に達しているという。

ローソンでは2030年に店舗オペレーションの30%削減、日販の向上という目標を掲げており、通信とコンビニ連携施策の強化で目標達成を目指す考えだ。

ネットワークの強化も引き続き継続して行っていく。2024年10月のOpensignalによるつながりやすさのユーザー体感評価で、KDDIはMNO4社中の1位になっているが、さらなる通信品質向上のためとして、Sub6基地局全域での5G SAサービス提供を開始。衛星とスマホの直接通信についても、商用免許の認可を取得済みで、2024年春より200万人規模のユーザーへのサービス提供を目指している。Android/iPhoneどちらにも対応するという。

金融事業では、au PAYカードの会員が1,000万人を突破、auじぶん銀行の住宅ローン融資実行額が累計で5兆円をとっぱするなど、顧客基盤を順調に拡大させており、さらなる成長に向けて、三菱UFJフィナンシャル・グループとの連携を深化させてAI活用の取り組みなどを進める方針だ。

●ソフトバンクとOpenAIの提携には「そこまで大きな投資をして大丈夫なのか」
ビジネスセグメントでも売上高/IoT回線数は順調に成長。ビジネスプラットフォーム「WAKONX」(ワコンクロス)を各業界に活用していく方針だ。AI活用については、現行の多摩データセンターに加え、シャープ堺工場跡地に建設するデータセンターの整備を進める。こういったAI基盤を活用し、WAKONXによる顧客のビジネスのデジタル化を進めていく。

将来に向けては、未来を担う人材の育成を注力対象のひとつに挙げる。また、KDDI VISION 2030に向け、2025年は本社移転や衛星とスマホの直接通信といった取り組みが控えているとし、AIで「つなぐチカラ」をさらに進化させていく。

そしてそのビジョンの実現には高付加価値型の経済好循環が必要だという。現在、日本における通信費用は非常に低廉に抑えられており、米国の半分程度となっている。通信品質も非常に高い。安定した高品質なサービスを提供して適切な対価を受け取ることで、トラフィック増やインフラ設置・保守のコスト増を吸収し、持続的な取引を行うことが必要だという考えを示した。

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