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「2025年冬ドラマ」オススメ5作&傾向分析 1位は“幅広い視聴者層”と“セルフアンチ” 苦境フジテレビに求められるものとは

マイナビニュース / 2025年2月7日 10時30分

画像提供:マイナビニュース

1月が終わり、2025年の幕開けとなる冬ドラマがそろった。前代未聞の危機的状況に陥っているフジテレビ系の作品もここまでは通常通り放送されている。

主要作がそろったこのタイミングで「本当に質が高くて、今後期待できる作品」を唯一のドラマ解説者・木村隆志がピックアップ。俳優名や視聴率など「業界のしがらみを無視」したガチンコで、今回の第1弾は2025年冬ドラマ主要22作の傾向とおすすめ5作、次回の第2弾は目安の採点付き全作レビューを挙げていく。

2025年冬ドラマの主な傾向は、【[1]さらなる保守化の中、際立つ日曜劇場と金曜ドラマ】【[2]苦境のフジテレビに求められるものとは】の2つ。

傾向[1]さらなる保守化の中、際立つ日曜劇場と金曜ドラマ

前期の2024年秋ドラマは16作中9作が刑事・医療・法律の定番3ジャンルが占めたことから“超安定路線”と書いたが、今冬もそれと同等以上の保守的なコンセプトの作品がズラリ。刑事事件を扱ったものを中心に、17作中10作が一話完結型の物語が放送されている。

刑事系の『秘密~THE TOP SECRET~』(カンテレ・フジ、月曜22時)、『アイシー ~瞬間記憶捜査・柊班~』(フジ、火曜21時)、『東京サラダボウル』(NHK総合、火曜22時)、『相棒』(テレ朝、水曜21時)。また、『問題物件』(フジ、水曜22時)と『相続探偵』(日テレ、土曜21時)も刑事事件を交えて一話完結型で描かれている。

さらに医療系の『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS、火曜22時)、法律系の『法廷のドラゴン』(テレ東、金曜22時)と『アンサンブル』(日テレ、土曜22時)、救急・消防の『119エマージェンシーコール』(フジ、月曜21時)なども一話完結型のシンプルな構成で見やすさを最優先。2010年代から「視聴率獲得という点で失敗しづらい」と言われる戦略であり、一方で消極的なスタンスと見られることも多い。

実際、失敗しづらい戦略として採用されはじめたのは10年以上前の話であり、近年では視聴率が取れなくなり、ヒット作も生まれていない。さらに、他の作品よりも配信数やSNSでの反響は少なくなるため、業界内では「やめたほうがいいのはわかっているけど、編成や上層部の頭が古くやめられない」という声も聞こえてくる。

一方、今冬ドラマの序盤で評判がいいのは、一話完結とは真逆で連続性の高い日曜劇場の『御上先生』(TBS、日曜21時)と金曜ドラマの『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS、金曜22時)。前期を振り返ると、両ドラマ枠で放送された『海に眠るダイヤモンド』と『ライオンの隠れ家』も同様に連続性が高く、「昨秋の2大ヒット作」と称えられていた。

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