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【社会人の花粉症】経済損失額は1日あたり推計2,320億円 - 集中力や睡眠の質に影響、対策は?

マイナビニュース / 2025年2月10日 10時13分

睡眠専門家の坪田聡氏は、花粉症と睡眠には密接な関係があると指摘する。睡眠中に鼻が詰まると 呼吸がしづらくなり、眠りが浅くなる。その結果、十分な睡眠時間を確保していたとしても、日中の眠気が強くなる。さらに、睡眠時間が短すぎたり睡眠の質が悪かったりすると、免疫がうまく働かず、「花粉症→睡眠不足・睡眠の質の悪化→免疫異常がひどくなる→花粉症がさらに悪化」という負のスパイラルが起こるという。

また坪田氏は、睡眠と仕事のパフォーマンスの関係についても言及しており、普段8時間睡眠を取っている人が睡眠を2時間削ると、酒酔いと同じくらい深刻な影響があるという。そのため、家庭での花粉対策、良質な睡眠環境をつくることが重要だと指摘する。

具体的な対策として、布団を外に干さず、ふとん乾燥機やふとんクリーナーを活用することが推奨される。また、 家の中に入ってしまった花粉には空気清浄機を使うことや、肌・鼻・喉を乾燥させないために加湿器を活用することも有効とのこと。

今年のスギ花粉は例年より早い所が多い傾向となったが、スギ花粉は例年、2月上旬に九州や四国、東海、関東の一部から飛び始め、次第に日本列島を北上する。東北北部でスギ花粉が飛び始めるのは3月中旬頃だという。マスクや眼鏡を使うのは花粉が飛び始めてからでも遅くはないが、花粉症の薬は早めに飲み始めたほうが予防効果が大きくなるため、花粉が飛び始める2週間ぐらい前から飲み始めるのが望ましいとのことだ。

○いますぐ始めたい4つの花粉対策

4つの花粉対策を花粉に詳しい住生活ジャーナリストの藤原千秋氏が解説している。
○1.外出先から花粉を持ち込まない

花粉の侵入経路として最も多いのは玄関。外から入ってきた人の衣類や髪に付着し、そのまま家の中に持ち込まれる。花粉は粒子として見ると重いため、本来ならそれほど奥まで侵入するものではない。たとえば玄関のドアの開け閉めなどで起きた風で舞っても少し経つと落ちるが、この落ちた花粉が人の靴下やスリッパなどに付着することで、リビングなどへ引き入れてしまうという。そのため、花粉を室内へ持ち込まないためには、まず玄関で除去することが重要となる。

具体的には、玄関にハンディサイズのクリーナーや専用のブラシなどを用意して、家の中に入る前に衣類に付着した花粉を取り除くことができる。

表面がふわふわしたウールやフリースなどに比べて、表面がツルツルした衣類は花粉が付着しにくいので、洋服の選び方でもひと工夫できる。

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