『べらぼう』蔦重を守った平蔵! かっこよすぎて撮り直し 中村隼人が撮影秘話明かす

●仕事の場面では髪もきっちり「ギャップをお見せできたら」
また、平蔵について「仕事になった瞬間にシケをしまっている」とこれまでのシーンとの違いに言及し、「やるときはやるんだぞと。遊んでいるけど仕事はきっちりできるというところを髪型でも表現した感じです」と説明。

「今回の作品の平蔵はダメダメに見えますが、仕事ができないという描写はどこにもない。人よりやる気があって行動力があるので、仕事になると頭も意外と切れる。そういったギャップをお見せできたらなと思うし、仕事ができなかったらどうやって成長させてもかっこいい立派な平蔵にならないと思うので、成長させる余白を残して演じています」と語った。

今後、仕事以外のシーンで平蔵のシケがどうなるのか気になるところだが、隼人は「それは監督と相談ですね」と明言せず。

「本を読んでいる限りでは、オンオフをすごくはっきりさせたいんじゃないかなと。平蔵はお城勤めになるんですけど、そのときは裃(かみしも)を着ていて、蔦重とかに会いに行くシーンは話口調も変わるので、そういうときはシケの要望が来るかな、着物もあえてダサい感じにするのかなというのはあります」

そして、第6回の平蔵について「蔦重を守ったというのを視聴者の方たちに植え付けられるのではないか」と述べ、「平蔵は武士より町人のほうが仲良かったからこそ、いろんな情報が入って捕り物につながったということがあるので、忖度のないところで蔦重だったり周りの信頼を獲得し、この先のシーンにつながればいいなと思いますし、ああやって立派にやることによって、抜けた平蔵がより際立つのかなと思います」と語っていた。

■中村隼人
1993年11月30日生まれ、東京都出身。二代目中村錦之助の長男。2002年2月歌舞伎座『寺子屋』の松王丸一子小太郎で初代中村隼人を名のり初舞台。古典歌舞伎だけでなく『スーパー歌舞伎II ワンピース』や新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』などにも出演。NHKのBS時代劇『大富豪同心』シリーズで主演を務めるなど、映像作品でも活躍している。

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（酒井青子）