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テレビ解説者・木村隆志のヨミトキ 第87回 『御上先生』詩森ろば、『クジャクのダンス』金沢知樹、『ホットスポット』バカリズム…冬ドラマ3トップの脚本家から見える“シビアな現実”とは

マイナビニュース / 2025年2月12日 11時0分

一方、20年代に入って配信ビジネスを進めていく上でドラマの重要性が高まっている。国内外での配信、映画、アニメ、ゲーム、イベント、グッズなどにおけるIP(知的財産)ビジネスを進める上でドラマの重要性が増し、作品数が増えているにもかかわらず、スキルのある脚本家が足りていない。

その点、舞台や映画で脚本を担ってきた人材は即戦力になり得る。もちろん地上波の連ドラと舞台や映画では、脚本のルールやセオリー、ヒットのポイントなどが異なるだけに、脚本家にはアジャストしてもらわなければいけない。つまりプロデューサーにとって労力のかかる仕事なのだが、今冬の3作はしっかり寄り添って3人の良さを引き出しているのではないか。

詩森、金沢、バカリズムの脚本作品は、連ドラが本業の脚本家ではないからこその魅力であふれている上に、一定以上の結果も出ているだけに、今後も同様の発掘は見られるだろう。

いかに新人発掘のコンクールと受賞者の育成を続けながら、舞台や映画などの世界から実力者を引っ張ってこられるか。その両輪がうまく機能すれば地上波連ドラの未来は決して暗くないように見える。

木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。 この著者の記事一覧はこちら
(木村隆志)



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