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あの重厚サウンドが再びーー The Heavy『HURT & THE MERCILESS』 Interview

NeoL / 2016年9月2日 1時17分

あの重厚サウンドが再びーー The Heavy『HURT & THE MERCILESS』 Interview

あの重厚サウンドが再びーー The Heavy『HURT & THE MERCILESS』 Interview

 

パワフルなギターリフに華やかなホーン、ソウルフルなヴォーカルにファンクネス溢れるロックサウンド……様々な要素を包括するUK発の重厚ロックバンド、ザ・ヘヴィーが4年ぶりとなる最新アルバム『HURT & THE MERCILESS』をリリース。今回は『FUJI ROCK FESTIVAL ’16』出演のために再び日本に訪れた彼らに、インタビューを決行。時を経てさらなる進化を遂げた、現在地点のザ・ヘヴィーに迫る。

 

――「The Glorious Dead」の発売から4年、ペプシネックス ゼロのCMに起用され特大ヒットとなった「Same Ol’」からは約2年が経過しました。この歳月はバンドにとっても大きな転機になった時期では無いでしょうか。それぞれ、最新アルバムにも影響を与えているようなプライベートな変化はありましたか?

ダン・テイラー(Gu.)「僕はこの2年で子供が2人生まれたよ!」

スペンサー・ペイジ(Ba)「人生における全ての事柄が僕らの音楽には影響してる。俺もこの2年で新しい女性との出会いがあったから、そういったハッピーなヴァイブスは含んでいるかもしれないね」

ケルヴィン・スワビー(Vo)「俺は一度離婚を経験して、再び結婚もした。人生にとっても大きなターニングポイントだったよ。こんな風に子供が生まれて父親になったり、結婚したり離婚したり、恋に落ちたりすることは感情が大きく揺さぶられるし、それは自然に音楽にも影響してきてる。特に俺達の音楽はソウルから生まれてくるからそれは顕著かも知れないね」

――みなさんの幸せなバイブスが楽曲にも影響されているのを感じました。ダイナミックなヴォーカルをキープしつつ、華やかなホーンセクションや多彩に展開するリズム・リフ。前作以上にアップリフティングな楽曲が増えているように感じました。

ケルヴィン「今回はエモーショナルでメロディックな音楽を作りたかったんだ。例えば「Miss California」はビューティクイーンについて歌っている曲だけど、美に関することでもありながら悲しみを表現している曲でもある。リード・シングル「Since You Been Gone」は、大きな愛がテーマになっている。これらの楽曲を表現する時に華やかなホーンセクションは最適だったんだ。俺達にとっては新しいアプローチだったけど画期的だったよ。それらの要素が、結果的にアルバム全体をアッパーな雰囲気にさせているんだと思うね」




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――初来日となった2014年当時のことも振り返りたいのですが、「Same Ol’」に対する日本の大きなリアクションはどう感じていましたか?

スペンサー「僕らの最初のレコード『Great Vengeance and Furious Fire』をリリースしたのは2007年だった。その頃はまだ今ほどインターネットが浸透していなくて、自信のある曲を作っても簡単に広めることはできなかったんだ。それがインターネットの普及によって、過去に作った曲が時間を経てから注目されたのは自分達にとっても大きな出来事だったね。「Same Ol’」はリリースしてから2年も経っていたからね」

ダン「世界中の人達が反応してくれてたんだけど、特に日本のリアクションは衝撃だった。今まで来たことももちろん無かったし、僕達の音楽がどう受け入れられてるのかもわからなかったしそもそも知らなかった。それがいきなりペプシネックス ゼロのCMに使われて、そのまま日本にも呼んでくれて。それが2014年の『FUJI ROCK FESTIVAL ’14』だったんだけど、メインステージで物凄い人数のオーディエンスの前でパフォーマンスさせてもらったんだ。ロケーションも美しくて最高だった! 初めての来日がその時だったんだけど、本当に嬉しかった。自分達が一番びっくりしていたよ」

 

――その時の日本のオーディエンスはどうでした?

ダン「俺達が住んでいるロンドンからしたら、日本は本当に地球の裏側だ。こんなに離れたところなのに、ホテルのロビーで俺達のサインを待っていてくれたりとか……いまだに信じられないしアメイジングだよ」

ケルヴィン「日本のオーディエンスは本当に愛らしい。みんなしっかりと音楽を聴くためにショーを観に来ているよね。音楽自体に耳を傾けて、音楽に集中している。イギリスだったら酔っ払ってる人だったり、音楽よりもその場の雰囲気を楽しんでる感じだったりっていう人が多いんだ。その点、日本のオーディエンスはしっかりと音楽を聴いてくれてるから、より繋がりを感じるんだ」

――「Same Ol’」に関して言えば、のちにクエンティン・タランティーノ監督の映画『ヘイトフル・エイト』のティザー予告編にも起用され、さらに話題となりました。もともと映画音楽的要素を含むザ・ヘヴィーにとって、実際に映画に使われる感覚はどういったものなんですか?

スペンサー「もちろんそれは本当に嬉しいことだよ。ただ、それはモチベーションじゃなくてボーナスだね。自分達が作りたい音楽を作って、後から誰かがそうやって使いたいと思ってくれるのは僕らにとってはボーナスなんだ」

ケルヴィン「例えばダイナミックで映画的な音楽を作ったりもするけど、それは誰かに映画で使ってほしいとかではなく、僕らの好みの要素として入っているだけだからね」

――では逆に、作品ありきで楽曲の制作依頼がきたらどうでしょう?

ケルヴィン「それは最高に楽しいね(笑)。良いフィルムがあればぜひ作ってみたい。アクションムービーとか。ホラーもありだね!」

スペンサー「ストレートな内容よりダークな雰囲気が良いね。ジャパニーズホラーも良いかも」

ダン「ホラーアクションとか良いんじゃない?(笑)」

――盛り上がってきたところだったものの、タイトなスケジュールで動くザ・ヘヴィーだけにインタビュー終了の時刻が早々に来てしまった。その後、『FUJI ROCK FESTIVAL ’16』のステージに立った彼らは、期待を大きく上回る大迫力のパフォーマンスを敢行。日本のオーディエンス達の大合唱がホワイト・ステージに鳴り響いていた。

 

 

撮影 中野修也/photo Shuya Nakano

文 嘉陽清春/text  Kiyoharu Kayo

編集 桑原亮子/edit  Ryoko Kuwahara

 


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