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2016年大統領選で「ヒラリー大統領」は誕生するか? - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

ニューズウィーク日本版 / 2013年9月24日 12時20分

 とにかく、2016年という年には、アメリカの有権者は2008年の「オバマ旋風」から8年分若返っているのです。どんどん若い有権者が登場する中で、彼等はアフガンやイラクでの戦争を批判し、NSAの盗聴や無人機作戦に強い抵抗感を持っています。ヒラリーはそうした層を敵に回さない作戦が必要になります。娘のチェルシーが実質的な「選対委員長」になるという観測があるのは、それが芸能ゴシップ的に面白いということではなく、世代の問題が選挙戦のカギになるからです。

 ちなみに、日本の自民党政権にとっては共和党の新世代というのは未知数です。彼らが言うように、在外米軍基地の撤退であるとか、人権外交ではなく狭義のアメリカの国益を優先するということになれば、日米同盟は全くの再構築をしなくてはならないからです。

 その点で、ヒラリーの軍事・外交方針の方がはるかに連続性を期待できます。今週の国連総会で安倍首相は「日本は全世界の女性の人権問題に貢献する」という方針を含めた演説をするようですが、それは「右派イメージの払拭狙い」というだけでなく、「ヒラリー大統領への待望論」に「そっとエールを送る」という深謀遠慮があるのかもしれません。

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