1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

アカデミー賞候補入り、日本人夫婦の素顔

ニューズウィーク日本版 / 2014年1月20日 16時46分

有司男 ああ、飲み過ぎでね。

乃り子 そのとき急にガクッて弱くなったわけよ。

有司男 もう飲んでないよ、10年間。一滴も。

乃り子 7年でしょ! そうなると弱くなった相手を捨てるのは卑怯な感じがしてね。それと長く一緒にいれば情が湧いてくるものじゃない。例えば使い古した手袋も、新しいのを買うべきだけど捨て難いとかね。もう少し大事に使おうっていうか。だってジーンズだってある程度なじんだほうがいいでしょ。

──映画で「女性のアーティストが成功するには鍵のある部屋がいる」「ギュウちゃんとの苦労があったからキューティーが生まれた」と語っている。

乃り子 どちらも本音。それまでは油絵とかエッジングとかいろいろしたけど、自分の作品だとは思いながらも過去の作家の模倣のようになってた。ピカソもシャガールもレンブラントも何も超えていなかったのよね。 だからいつも私は本当にアーティストなのかと自問し続けていた。

 でもキューティーを作ったときに、これは完全に私のクリエーションだと、私はアーティストですって、堂々と言えるようになった。そのキューティーはギュウちゃんとの生活の中から生まれたわけで、だから過去を否定することはできない。

──妻を「秘書」呼ばわりするなど、ぞんざいな扱いだが。

有司男 そうだなあ。結局はどたばたで40年間過ごしたからね。「別れようぜ、この野郎」とけんかしながらも協力してやってきたしね。そういうのを映画で1本まとめて振り返ってみると、愛情が流れてたんだと感じるね。

乃り子 映画見て初めて愛情に気づいたんだって。

[2013.12.24号掲載]


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください