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心が疲れると、正しい決断はできない

ニューズウィーク日本版 / 2015年9月30日 16時5分

(2)ストレスを避ける

 ストレスは、不安や脅威の警告サインである。ストレスを感じたり、ネガティブな気分にあるときには、「自動システム」はそこにフォーカスして働く。それ以外には目もくれなくなってしまうのだ。それで、チャンスを逃したり、大事な要素を忘れてしまったり、情報が不十分なまま何かを選択したりする。また、ストレスが強いと、リスクのあることに手を出したくなる。平静時には考えられないような危ない橋を渡ったりしがちだ。

(3)マルチタスクを避ける

 一度にたくさんのことをしようとすると、「自動システム」はそれらをすべて一気に処理しようとして混乱をきたすことがある。そのせいで、集中していれば起こりえないミスを犯したりもする。重要な決断をしなければいけないときには、それ以外のことはすべて心から追い出してしまおう。

(4)注意力を高める

 マリア・コニコワは、良い決断が「記憶の呼び出し」に関連していると主張している。記憶の中にある情報をスムーズに呼び出し、それを意思決定プロセスに活用することが、良い決断につながるのだという。そのためには(マインドフルネス瞑想のような)トレーニングによって注意力、集中力を高めることが有効とのことだ。

(5)軽い休息と充電

 心は、自らの健康、健全を維持するために定期的な休息を必要としている。エネルギーを充填し、リラックスするための時間を確保しよう。平日も含めて、気をゆるめ、休息をとり、リラックスとリチャージをする余裕をもつことを心がけよう。そのことが、心にも、良い決断にもポジティブな効果をもたらすはずだ。

[執筆者]
アンディ・ギブソン
イギリスで社員教育を行うマインドアップル(Mindapples)社の創設者。メンタルヘルスを専門とする。著書に"A Mind for Business"(ピアソン社)など。

編集・企画:情報工場 © 情報工場




※当記事は「Dialogue Jun/Aug 2015」からの転載記事です




アンディ・ギブソン ※Dialogue Jun/Aug 2015より転載


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