1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

過去作からの「反復」がもたらす光と影――『フォースの覚醒』レビュー(軽いネタバレあり)

ニューズウィーク日本版 / 2015年12月22日 15時18分

 さらに言えば、エピソード4~6を通じて描かれる「ある重要なテーマ」がやはり短縮形で反復されるのだが、具体的に書くと軽いネタバレでは済まなくなるため、ここでは伏せておこう。ともあれ、盛り込むべき要素が数多くある中で、これらの反復があわただしく駆け足で語られるため、単体の作品としては重厚感に欠け、人物描写の浅さ、ドラマとしての物足りなさを感じてしまう。

エピソード8、9はどうなる?

 エピソード8は『LOOPER/ルーパー』のライアン・ジョンソン監督がメガホンを取り、2017年に公開されることが決まっている。エピソード9は2019年公開、監督は『ジュラシック・ワールド』のコリン・トレボロウが務める。

 当然、今後のストーリーは未公表だが、ジェダイ・マスターの唯一の生き残りであるルークがレイを鍛えて、カイロ・レンと互角に戦える女闘士にする方向性が十分考えられる。

 ラスボス的な最高指導者スノークの動きも気になるところだ。演じているのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム、『猿の惑星』新シリーズのシーザーに扮した当代随一のモーション・キャプチャー俳優、アンディ・サーキス。激しいアクションもこなせる役者なので、エピソード9あたりでフォースかライトセーバーを駆使した壮絶なバトルが期待できそうだ。



[執筆者]
高森郁哉
米国遊学と海外出張の経験から英日翻訳者に。ITニュースサイトでのコラム執筆を機にライター業も。主な関心対象は映画、音楽、環境、エネルギー。

<お知らせ(下の画像をクリックすると詳細ページに繋がります)>

 好評発売中!
 ニューズウィーク日本版SPECIAL EDITION
「STAR WARS 『フォースの覚醒』を導いた
 スター・ウォーズの伝説」
 CCCメディアハウス



【限定プレゼント】
ルーカスフィルム公認のアーティスト、TSUNEO SANDA描き下ろし本誌表紙の「拡大版豪華ポスター(シリアルナンバー入り)」を限定100名様に!


高森郁哉(翻訳者、ライター)


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください