グローバルなTV会議を成功させる6つの方法
ニューズウィーク日本版 / 2016年1月8日 20時5分
(6)難しい問題を避けない
チームがおかしくなっていることは気づかれにくいものだ。問題が明らかになったときには、すでに対処しきれない大問題になっていることもある。そんなとき、私たちは往々にして問題を見ないようにし、嵐が過ぎ去るのを待とうとする。それでは済まないことが判明したときに初めて解決のヒントを探り始める。だが、そこで見つかるヒントは些細なもので、役立つことは少ない。
そうこうしているうちに問題はさらに大きくなる。すると「誰かのせい」にしようという動きが出てくる。チームを見渡して責任を押しつけやすいメンバーを探す。チームの中には、少数派で誰もその人のことを"よく知らない"メンバーがいる。そうしてスケープゴートが決定される。
心ない陰口が横行するようになり、そのメンバーがチームを去ることで決着する。しかし、スケープゴートが去ったところで、問題が解決することはない。ふくらむ問題の原因のほとんどは個人ではなく、チームのあり方にあるからだ。
こうした事態を避けるためには、最初から強固なチームのルールを確立しておくことが有効だ。そのルールには、解決の難しい問題を話し合いのテーブルに載せるための方法も含めておく。たとえば、何か言いづらいことがあるときには「赤い旗」を立てる、という方法もいいだろう。
定期的に迅速で簡単な社内アンケートを実施する方法もある。チーム全体について、また、生産性、モチベーション、役割分担などについてどう感じているかを継続的に聞いていくのだ。そして調査結果を公表してそれについて話し合い、チームの改善に活用する。こうした具体的で本質的な対話がひんぱんに行われるようになれば、メンバー同士が打ち解け、お互いを信頼するようになるのではないだろうか。
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※当記事は「Dialogue Sep/Nov 2015」からの転載記事です
情報工場
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