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ブリュッセルが鳴らすサイバーテロへの警鐘

ニューズウィーク日本版 / 2016年4月6日 13時0分

 現在、米政府はサイバー攻撃に対して経済制裁を駆使して対処している。北朝鮮によるソニー攻撃を受けて、2015年4月にバラク・オバマ大統領は大統領令を発令し、サイバー攻撃に関与した人や組織に対しても制裁を課せるようにした。制裁を担当する米財務省で勤務するある関係者は2015年、筆者の取材に、「サイバー攻撃に対して制裁措置が行えるようになったのは、米政府にとって大きなステップだと言える」と語っている。

 世界ではこうした議論が活発に行なわれているが、残念ながら、日本ではほとんど耳にしない。安全保障関連法や武器輸出規制の変化により、国際的な立ち位置が変わりつつある日本だが、これからは「サイバー・パールハーバー」のような問題にも真剣に向き合う必要がありそうだ。

[執筆者]
山田敏弘
ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版などで勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員として国際情勢の研究・取材活動に従事。訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)。

山田敏弘(ジャーナリスト)


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