4.3億回、中国人に再生された日本人クリエイター
ニューズウィーク日本版 / 2016年4月11日 16時12分
2014年12月からは、ウェブ番組「紳士の一分間」を制作、日々更新するようになり、累計再生回数は4億3000万回を超えたという(2016年4月時点)。日本の面白いニュース、製品、観光地、トレンドの紹介などをテーマにした5分未満の番組で、日本のユーチューバーと同じく、自らが出演し、視聴者に語りかけるスタイル。先述の「ビリビリ動画」(チャンネル登録者数は78万人とのこと)だけでなく、優酷や美拍など複数の動画サイトにアップしている。中国版ツイッター「微博」のフォロワー数は今や63万人にも上る。
ウェブ番組「紳士の一分間」
この山下さん、3月には北海道のドラッグストアチェーン「サッポロドラッグストアー(サツドラ)」を紹介するウェブドラマを発表するなど、今や日中の企業から媒体価値を認められる存在となっている。3月下旬、取材・撮影などのため帰国した山下さんに、中国の自媒体ブームについて話を聞いた。
北海道のドラッグストアチェーン「サツドラ」を紹介するウェブドラマ
――中国版ユーチューバーとして活動し始めるきっかけは?
「(上海に渡ってから)微博をやっていたんですが、日本のことをよく質問されたんです。下ネタを含めてなんでも書き込んでいたので、面白がってもらえたんでしょうね。ただ同じ質問が何度も来るようになったので、動画に切り替えてみようと思いました。図や写真を使って説明したりするとより分かりやすいですし」
――今の自媒体ブームをどう思われますか?
「正直、出遅れたという思いはあります。僕が中国に来た時には既にネット動画はかなり盛り上がっていたので、もう1年くらい早く始めていたかったですね。ただ、動画をやれるぐらいの語学力をまずは身につける必要があったので。自媒体ですが、テレビよりもネットのほうがリアリティーがあるという点では、中国も日本も同じではないでしょうか。でも、中国には日本の深夜番組のようにディープな若者向けのテレビ番組がありません。そこをネットが担っているという点で広がりが大きいと感じます」
――中国の言論統制や検閲などの障害を感じたことはありますか?
「実はまったくないんです。ダメなことと大丈夫なことの間には明確なラインがありますから、そこを踏み越えなければ危険はありません。僕のような人間が政治について話すことに意味はないと思いますし、中国に住んでいる以上は中国のレギュレーションに従いつつ、その中でできることを探しています」
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