日本、潜水艦受注逃す――習近平とオーストラリア(豪州)の深い仲
ニューズウィーク日本版 / 2016年4月27日 17時0分
この男性が江沢民と親戚関係にあるという噂があるが、「それは違う!」と、アレックス自身が表明しているので、違うものと判断していいだろう。
ただ、いずれにしてもターンブル首相と習近平国家主席の関係は、一般的外交関係の域を出ているので、日本は国家戦略を練るときに頭の片隅に置いておいた方がいいのではないだろうか。
追記:中国としては「米・日・豪」が提携して対中包囲網を構築するような形になるのを何としても避けたかった。そのため少なくとも日本を選ばせないようにオーストラリアを抱き込んだものと思う。上記の状況は、中国の戦略性に個人的利害関係が加わって、中豪両国の緊密さをさらに強固にさせたものと解釈できる。
[執筆者]
遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)
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